車を廃車買取などに売りに出す場合、その車の鉄資源で値段を決められる事が多いのですが、実は査定の際にはその車のパーツも見られる事が多いのです。というのも、パーツごとに価値をつけて再販する事ができる業者の場合、パーツによっては査定額アップに繋がるのです。
そこで、今回は廃車買取の際に査定額を左右する可能性のあるパーツについてご紹介いたします。
何やらお得になりそうな話だね。
人によっては超メリットじゃから、聞いていくがよい。
売れるパーツとは
中古といえども、パーツによっては「お金を出してでも欲しい」と言われるパーツが山ほど存在しています。
それもそのはず、車に使われているパーツは基本的に新品で買うと高値である事が多いので、案外中古パーツは需要が多いのです。
特に改造車なんかは中古車市場ではマイナスじゃが、パーツの買取ができる廃車買取市場では高いパーツがわんさか搭載されているから高値になる可能性も高いのじゃ。
そこで、車を廃車にする場合でも価値がつけられるパーツについて見ていきましょう。
カーナビ
まずは、買取されるパーツの代表例として、カーナビを挙げる事ができます。これは当然取り外して、他の車に付け替える事ができる物が多いので、マップのアップデートがされなくなってしまったようなナビでない限り、価値がなくなる事はないでしょう。
ETC車載器
次にETCカードを差し込むためのETC車載器が挙げられます。こちらも基本的にどんな車にも載せ換える事ができるパーツですので、買取が可能です。もちろん、金額的に新品よりも高くなることは99%ないので、売れたとしても二束三文程度であることは覚悟しておきましょう。
ETC車載器の載せ替え後には、ETCの登録情報の変更も必要ですので、忘れずに変更手続きを行いましょう。
タイヤ・アルミホイール
次に足回りであるタイヤやアルミホイールなんかも良い値段で売る事が可能です。タイヤに関しては、当然ゴムが硬くなったり溝が浅くなっていると買取対象外になることはありますが、購入して1年目のスタッドレスタイヤなどは新品で購入するとかなり高いので、中古でもそこそこの値段で売れる事が多いです。
またアルミホイールの中古品も同じく高値で売れる傾向にあり、サイズの大きなホイールだった場合はかなり高い需要・買取額を見込めるでしょう。
カーオーディオ
重低音などのこだわりがある方ほど、大金を出して購入されるカーオーディオも買取に出す事ができるパーツの一つです。ただ、このジャンルのパーツは、パーツ自体を自作アンプに改造したりしている方が多く、購入時のまま残っていない事が多々あり、当然その場合は買取対象外となりますので注意しましょう。
反対に状態が良く、比較的新しい型番であれば、買取額はそれなりに期待しても良いでしょう。
純正パーツVS汎用パーツ
上記の通り、様々なパーツが中古でも価値を保ったまま買取に出す事ができます。しかし、実は上記のジャンルであっても買取ができない分類のパーツが存在しているのです。
それは純正のパーツなのか、汎用パーツなのかという差が要因となっているのです。
純正パーツについて
新車購入時に注文できる純正パーツですが、これは中古車買取に出す車の場合は、査定額アップの要因になるメリットとみなされます。
しかし、廃車買取の場合は少し事情が異なります。というのも廃車買取の場合は、中古車買取とは異なりパーツと車両本体は分離させて、それぞれの販路に流す事になります。
しかし、純正パーツの場合、それを再利用すると思うと同じ車種でそのグレードと同じ構造になっている車でしか再利用する事ができません。
すなわち、互換性がほとんどないパーツとなりますので、パーツ自体の値段が高くても中古品としての需要が極端に少ないのです。
この事から、廃車買取では純正のパーツは買取になる事はほとんどないと覚悟しておきましょう。
ただし、高年式車で発売したてで人気がある状態であれば、市場での需要が高く価値がつけられる可能性もあるのじゃ。
汎用パーツについて
反対に、互換性に優れている汎用パーツの場合は、そのパーツの元々の値段は純正パーツよりも安かったとしても、価値としては中古品でも下がりにくい傾向にあるのです。
もちろん型番が古くなった場合は、汎用パーツといえども買取額がつかない可能性もございますが、そうでない場合はかなり多くの車種に使えるパーツがほとんどですので、需要の関係で買取が可能となっているのです。
当然、発売から間もない汎用パーツならそれだけ金額に期待できるのじゃ。
売っても大丈夫なパーツ・NGなパーツ
ここで、パーツの売却に関する注意点をご紹介しておきましょう。その注意点とは、どこまで自分で取り外して売る事ができるパーツなのか、その範囲についての内容となります。
実はこの内容が案外重要で、自分で取り外して良い範囲を超えてしまうと、違法行為になってしまうのです。
オプションや自分で装備させられるパーツ
まずは、上記でもご紹介していたような純正パーツや汎用パーツなどについて。これらのパーツは、ディーラーに頼んで取り付けしてもらったり、多少の知識がある方であれば自分で取り付けも可能なパーツで、ここまでは自分で取り外して売ってしまっても大丈夫なパーツとなります。
反対に、それらのパーツは最悪なくても車は走る事ができますし、車検に通過することも可能です。この線引きが、自分で取り外して売却しても大丈夫なパーツとなります。
後付けが可能で、取り外しても車検に引っかからず公道を走る事ができるのであれば、そこまでは自分で取り外してしまっても大丈夫なパーツなのです。
元から付いているパーツ
次に、元々車両の本体として付いているパーツについて。すなわち、ベースカーに装着されているパーツに関しては、残念ながらパーツとして売りさばくことはできないのです。と言いますか、そもそも「そういったパーツを取り外す」という行為自体が、リサイクル法に違反しているのです。
最悪の場合は懲役や罰金刑に処されるほどの行為ですので、パーツを自分で売りたい場合は欲張ることなく法的に取り外しが可能な範囲で取り外して売却するようにしましょう。
廃車するならパーツは別で売却すべき?
このように、廃車にするような車であっても、その車に使われているパーツ自体には価値が残っている事が多く、最終的な買取額の合計を底上げしてくれる重要な役割を果たしてくれる可能性があるのです。
ただ、申し込みを行う廃車買取の業者がパーツの価値を加味して査定してくれる業者なのか、もしくはパーツもひっくるめてそのままスクラップにする業者なのかによって、お得になるための行動は異なってきます。
前者のパーツ単位での査定額アップができる廃車買取業者であれば、パーツはそのままで売ってしまっても問題はありません。