車を廃車にするとなると、手続きを行う方法によっては廃車完了までの日数が変動してしまいます。そうなると廃車に合わせて予定を組むにも、目安となる日数もわからずに苦労してしまう事でしょう。
そこで、ここでは廃車方法ごとに完了までの日数についてご紹介いたします。
あ、全然わからないや。
ちゃんと教えるから、しっかり付いて来なさいよ!
基本的な廃車完了までの工程
それでは廃車を行うにあたり、各工程でどの様な項目がどの様に流れているのかを見てみましょう。
ここを把握されれば、廃車手続きの途中でイレギュラーが起きた場合でも、自分で再計算ができるので覚えておいて損はないです。
もちろん、廃車方法ごとに分けて紹介するので、安心してね!
自分で廃車手続きを行う場合の工程
まずは、廃車を自分自身で行う場合に必要な工程についてご紹介しましょう。
自分で廃車を行うという事ですので、自然と運輸支局での抹消登録が必要になるのですが、さらに廃車方法を細分化するとその前に一つ工程が増える可能性があるのです。
一時抹消登録の場合
まずは、廃車は廃車でも車自体は解体せずに、自宅保管や友人・家族への譲渡を行う一時抹消登録という廃車の場合について。この場合は、廃車手続きとしては運輸支局での一時抹消登録の手続きのみとなります。
もちろん、その一時抹消登録に必要な書類の準備は必要になりますが、基本的には車に積載されている書類だったり、ナンバープレートの取り外し程度ですので、そこまで日数がかかるものではありません。
一時抹消登録の工程
- 必要書類の準備
- 運輸支局での一時抹消登録の手続き
永久抹消登録の場合
一時抹消登録に対して、車の解体を伴う永久抹消登録という廃車手続きの場合は、一時抹消登録ほど単純なものではございません。
この永久抹消登録の場合は、一時抹消登録と同様に「運輸支局での手続き」・「必要書類の準備」の2項目は必要になり、これに加えて解体業者での解体の手配と、その際に発行される「移動報告番号」と「解体報告記録日」を受け取るという項目が追加されるのです。
おそらく自分で廃車手続きを行う場合は、この解体関連の工程が一番面倒で、一番時間のかかるものとなるでしょう。
永久抹消登録の工程
- 必要書類の準備
- 解体業者での解体
- 運輸支局での一時抹消登録の手続き
廃車買取に依頼される場合の工程
続いては、廃車手続きを廃車買取に出される場合の工程についてです。廃車買取の業者に依頼される場合は、工程としてはかなり簡単になります。
しかも、自分で行う場合には一時抹消登録と永久抹消登録とで工程は異なる内容になりますが、廃車買取業者への依頼の場合は最終的にどちらの手続きになるとしても、お客さん側の工程としては同じ内容のものとなります。
廃車買取業者への依頼の工程
- 廃車買取の申し込み
- 必要書類の準備
- 車の引き渡し
廃車にかかる日数
それでは、ここからが本題の「廃車にかかる日数」の紹介となります。ここでも、以下の各パターンごとに廃車完了までの日数をご紹介いたしますので、実際に検討されている方法の項目をご覧ください。
3パターンごとの廃車方法でかかる各日数
・自分で一時抹消登録
・自分で永久抹消登録
・廃車買取に廃車依頼
自分で一時抹消登録した場合にかかる日数
まずは、自分で一時抹消登録を行なった場合の日数について。この場合は、前述でもご紹介の通り行うこととしては、必要書類を集めて運輸支局で手続きを行うだけですので、早ければ1日で手続きを完了させる事が可能です。
一時抹消登録の各項目の所要時間
必要書類の準備:1時間
ナンバープレートの取り外し:30分
運輸支局での手続き:1〜3時間
自分で永久抹消登録した場合にかかる日数
続いて、自分で永久抹消登録を行なった場合ですが、この場合はとにかく解体周辺の工程にかなりの時間がかかってしまうのです。いえ、「時間」というよりも「日にち」と表現した方が正しいでしょう。
具体的な各工程の所要時間は以下の通りです。
永久抹消登録の各項目の所要時間
解体申込から解体完了まで:1〜7日
必要書類の準備:2時間
運輸支局での手続き:1〜3時間
解体業者の繁忙期には、1週間待ちも普通にあります。
え?解体ってそんなに時間かかるの?
そうなのよ。申込から即解体にはならないの。
ご自身で永久抹消登録を行う場合は、どうしても解体後に発行される「移動報告番号」と「解体報告記録日」がなければ、運輸支局での廃車申請の手続きを進める事ができませんので、避けては通れない工程となるのです。なので、自分で永久抹消登録を行う場合には、それなり2〜8日程度は時間がかかってしまう事をあらかじめ把握して、予定を立てる様にしましょう。
廃車買取業者に依頼される場合にかかる日数
3つ目の紹介としては、廃車買取業者に廃車を依頼された場合です。
この場合は、こちら側の工程としては一時抹消登録でも永久抹消登録でも同じと紹介しておりましたが、廃車完了までの日数については異なります。
というのも、廃車買取業者と言えども永久抹消登録を行う場合には、個人で手続きの場合と同じ様に「移動報告番号」と「解体報告記録日」が必要になりますので、どうしても伸びてしまうのです。加えて、業者依頼の場合は、買取の申込から車の引き取りまでに1〜3日かかり、そこから運輸支局への手続きまでに2日ほどかかるるので、その分のタイムラグも加味する必要があるのです。
廃車買取業者に依頼される場合
- 一時抹消登録の場合 申込から6日前後
- 永久抹消登録の場合 申込から7〜13日前後
税金の還付金を考えている場合
廃車手続きの日数を気にされる人との中には、廃車完了日が影響する税金の還付金について気にされている方が多いでしょう。
なので、自分で廃車する場合はそこまで計算が狂う事はありませんが、廃車買取業者に依頼される場合は必要になる日数に関して不確定要素が多くなりますので、申込を行なった翌月に廃車完了がずれ込んでしまう危険があります。
なので、そういったトラブルを避ける為にも、(特に繁忙期である3月は)ギリギリで申込を行うのではなく2週間ほど余裕を持って申込を行う様にしましょう。