令和2年9月3日に、平成15年10月1日~平成25年11月23日に製作された日産計56,659台についてリコール届出が国土交通省に提出されました。
こちらの記事では、今回リコール届け出がされた日産の詳しい情報についてご紹介いたします。また、リコール対象車の検索方法やリコール対象車だった場合の対応方法についてもご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。
日産令和2年9月3日リコール情報
令和2年9月3日にリコール届出がされた日産対象車および不具合状況と改善内容についてご説明いたします。ご自身が所有する車がリコール対象車かどうかご心配の方は、車検証をお手元にご準備のうえ照らし合わせてご確認ください。
日産令和2年9月3日リコール届出の対象車
令和2年9月3日にリコール届出がされた日産対象車は以下になります。車検証に記載されてある通称名、型式、車台番号を照らし合わせてご確認ください。
通称名:クリッパー、クリッパーリオ
型式:LE-U71T、LE-U71TP、GBD-U71T、GBD-U71TP、LE-U72T、LE-U72TP、GBD-U72T、GBD-U72TP、LE-U71V、LE-U71V、LE-U71V、LE-U71V、LE-U71V、LE-U71V、LE-U71V、LE-U71V
車台番号:U71T-0000202~U71T-0005648、U71T-0100201~U71T-0200201、U72T-0000201~U72T-0006606、U72T-0100201~U72T-0200201、U71V-0000201~U71V-0011126、U71V-0100201~U71V-0200201、U71V-0570201~U71V-0631074、U72V-0000201~U72V-0004847、U72V-0100201~U72V-0200201、U72V-0570201~U72V-0630634、U71W-0000201~U71W-0500539、U72W-0000201~U72W-0500356
リコール対象車台数:計56,659台
日産の不具合状況と改善内容
今回リコール届出がされた日産の不具合状況は、エンジン冷却系のラジエーターチャンバー(冷却水内の気泡を分離するための装置)の強度が不足しているため、積載状態で高速度・高回転運転や登坂運転の直後に、エンジン停止を繰返す走行を継続して行なった場合、亀裂が発生し、冷却水が漏れることがあるとのことです。そのため、そのまま走行を続けると、オーバーヒートが発生し、最悪の場合、エンジンが停止し再始動不可となるおそれがあります。改善内容としては、全車両ラジエーターチャンバーを確認し、対策前品の場合は対策品と交換を行います。
自動車のリコール制度
自動車のリコール制度とは、設計や製造段階を原因とする不具合が特定の自動車(オートバイを含む)および原動機付自転車に発見され、その不具合により保安基準に不適合となる場合、道路運送車両法第63条の3に基づき、メーカーや輸入業者が国土交通大臣へその旨をあらかじめ届け出て、該当する製品を無料で修理をする制度のことです。日本では1969年6月に運輸省の通達でリコール届けの受付が開始されました。1994年7月には、道路運送車両法改正でリコール制度が法律で明記されて1995年1月に施行されました。
リコール
リコールとは、同一の型式で一定範囲の自動車等又はタイヤ、チャイルドシートについて、道路運送車両の保安基準に適合していない又は適合しなくなるおそれがある状態で、その原因が設計又は製作過程にあると認められるときに、自動車メーカー等が保安基準に適合させるために必要な改善措置を行うことです。リコール対象車であるにも関わらず放っておいた場合は、重大な事故に繋がる可能性があります。
改善対策
改善対策とは、リコール届出と異なり道路運送車両の保安基準に規定はされていないが、不具合が発生した場合に安全の確保及び環境の保全上看過できない状態であって、かつ、その原因が設計又は製作過程にあると認められるときに、自動車メーカー等が、必要な改善措置を行うことです。改善対策対象車になった場合、リコール対象車と同様にはやめの点検・修理をしましょう。
サービスキャンペーン
サービスキャンペーンとは、リコール、改善対策には該当せず、その不具合が原因で品質上の問題など不快な思いをする可能性がある状態の車に対して商品性・品質の改善措置を行うことです。サービスキャンペーンの該当は、放置していても重大な事故等の危険に繋がることはないとされています。しかし、はやめに対応をしておくことにこしたことはないでしょう。
リコール対象車の検索方法
所有している車がリコール対象となった場合、基本的には自動車メーカーからリコール通知が届きます。しかし、住所変更登録や名義変更登録などを行っていない場合などは、リコール通知が届かないケースも考えられます。では、そのような場合リコール対象車かどうかをどのように調べればよいのでしょうか?つぎに、リコール対象車の検索方法についてご紹介いたします。検索方法は簡単ですので、気になる方は一度調べてみてはいかがでしょうか。検索する際は車検証をご準備ください。
アプリを使ってリコール検索
リコール対象車かどうかをスマートフォンで簡単に調べることができる「リコール情報検索」という便利なアプリがあります。このリコール情報検索アプリは、国産四駆自動車(乗用車・トラック・バス)、国産二輪車(原付第一種・原付第二種・軽二輪車・小型二輪車)が検索対象車両となっています。車台番号を直接入力または車検証に記載されているQRコードの読み取りを行うだけで、簡単に車のリコール検索が行えます。以下のリンク先からアプリをダウンロードすることが可能ですので、気になる方はぜひ試してみてください。
GooglePlay(Android)からリコール情報検索アプリをダウンロード
Apple Storeからリコール情報検索アプリをダウンロード
リコール・不具合情報検索システムを使ってリコール検索
リコール・不具合情報検索システムとは、リコール対象車かどうかをパソコンなどから簡単に調べることができる国土交通省のシステムです。リコール・不具合情報検索システムは、自動車のほかチャイルドシートやタイヤのリコール検索も行えます。また、国土交通省には自動車の不具合情報ホットラインという、自動車やチャイルドシート、タイヤの不具合情報を収集しているホットラインが存在します。自動車やチャイルドシート、タイヤに異常を感じたときや不具合が発生したときは、自動車の不具合情報ホットラインに問い合わせをしましょう。
自動車メーカーのホームページからリコール検索
各自動車メーカーのホームページからもリコール対象車の検索を行うことが可能となっています。四輪車と二輪車ともに検索可能でリコール・改善対策・サービスキャンペーンの検索に対応しています。検索方法は、車検証に記載されている車台番号を入力するだけですので簡単です。検索してみたけれどどこを見るのかよくわからないといった方などは、所有している自動車メーカーに直接お電話で問い合わせをしてみても良いでしょう。
リコール対象車でも車検に通る?
リコール対象車となった場合でタイミングが車検前だとなおさら、車検に通るかどうかが心配になるのではないでしょうか?つぎにリコール対象車と車検の関係性についてご説明いたします。
リコール対象車で車検に通らないケース
リコール対象車には車検に通るケースと車検に通らないケースがあります。車検に通るケースと車検に通らないケースの違いのポイントはリコール箇所がどの箇所かということです。車検とは、車検検査該当項目に不具合や故障などがないかの検査を行います。つまり、リコール箇所が車検検査該当項目に当てはまる場合、リコール対応を行っていないまま車検に通そうとしても不合格になってしまいます。車検検査該当項目とは、ブレーキやスピードメーター、ヘッドライトやブレーキランプなどになります。
タカタ製エアバックのリコール未改修車は車検に通らない
タカタ製エアバックのリコール未改修車は車検不合格となります。数多くの車種に装備されていたタカタ製エアバックは世界規模でのリコールとなりました。タカタ製のエアバックに内蔵されるインフレーターが作動時に異常破裂をして金属片が飛び散るというとても危険な事例により、リコール対象となりました。2017年8月30日に国土交通省は、タカタ製のエアバッグを装備したリコール対象車のなかでも、異常破裂する危険性が高い「未改修の車両は車検を通さない」という決定を下しました。万が一タカタ製エアバックのリコール対象車を所有している方は、自動車メーカーもしくはディーラーに連絡をしてすぐにリコール対応を受けましょう。
車検の前にリコール対応を
所有している車がリコール対象車となった場合、車検を受けるよりも前にリコール対応として自動車メーカーのディーラーに点検・修理を行ってもらうことが望ましいです。リコール対象車となった場合、自動車メーカーのディーラーにより無料で点検・修理をしてもらうことが可能ですので、費用の心配等はいりません。出来るだけはやくリコール対応をするようにしましょう。
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