令和3年10月7日に、期間中に輸入されたジープ計462台についてリコール届出が国土交通省に提出されました。
こちらの記事では、今回リコール届け出がされたジープの詳しい情報についてご紹介いたします。また、リコール対象車の検索方法やリコール対象車だった場合の対応方法についてもご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。
ジープ令和3年10月7日リコール情報
令和3年10月7日にリコール届出がされたジープ対象車および不具合状況と改善内容についてご説明いたします。ご自身が所有する車がリコール対象車かどうかご心配の方は、車検証をお手元にご準備のうえ照らし合わせてご確認ください。
ジープ令和3年10月7日リコール届出の対象車
令和3年10月7日にリコール届出がされたジープ対象車は以下になります。車検証に記載されてある通称名、型式、車台番号を照らし合わせてご確認ください。
通称名:ジープ ラングラー・アンリミテッド
型式:ABA-JL20L
車台番号:1C4HJXKN0LW234867~1C4HJXLNXLW292757
リコール対象車台数:計462台
不具合状況と改善内容
今回リコール届出がされたジープの不具合の部位は、燃料装置(燃料供給パイプコネクタ)です。
不具合の原因と状況は、燃料装置において、燃料供給パイプコネクタの製造管理が不適切なため、燃料供給パイプコネクタの強度が不足しているものがあります。そのため、使用過程において、燃料供給パイプコネクタに亀裂が生じて燃料が漏れ、最悪の場合、火災に至るおそれがあります。改善内容としては、全車両、燃料供給パイプの製造番号を点検し、該当する場合は、燃料供給パイプ一式を良品に交換します。
こちらの不具合の発見は、本国からの情報によるもので、不具合件数は0件、事故の有無はなしとなっています。
ジープ「ラングラー・アンリミテッド」とはどんな車?
今回リコールの届け出があったラングラー・アンリミテッドは、2021年現在はステランティスN.V.傘下の四輪駆動車ブランド「ジープ」より販売されています。ラングラーは、1987年にジープCJの後継車として販売を開始し、アンリミテッドは2代目ラングラーのロングホイールベース車として2004年に発売を開始しました。こちらでは、ジープが販売するラングラーのホイールベースが長いアンリミテッドについて詳しくご紹介します。
2021年販売の最新ラングラー・アンリミテッド
現在販売中のラングラー・アンリミテッドは、ラングラーの4ドアモデルで、なかでも3.6Lモデルは受注生産が行われていましたが、2021年12月現在はすでに受注受付を終了しています。今後は2.0Lモデルが販売される予定ですが、詳細はまだ発表されていません。受注受付を終了した3.6Lモデルのラングラー・アンリミテッドのスポーツ、サハラ、ルビコンのスペックは以下です。
スポーツ | サハラ | ルビコン | |
全長 | 4,870mm | ||
全幅 | 1,895mm | ||
全高 | 1,840mm | 1,850mm | |
エンジン種類 | V型6気筒DOHC | ||
総排気量 | 3,604㏄ | ||
燃料消費率(WLTCモード) | 9.0km/L | 8.0km/L | |
最高出力 | 209kW(284ps)/6,400rpm |
自動車のリコール制度
自動車のリコール制度とは、設計や製造段階を原因とする不具合が特定の自動車(オートバイを含む)および原動機付自転車に発見され、その不具合により保安基準に不適合となる場合、道路運送車両法第63条の3に基づき、メーカーや輸入業者が国土交通大臣へその旨をあらかじめ届け出て、該当する製品を無料で修理をする制度のことです。日本では1969年6月に運輸省の通達でリコール届けの受付が開始されました。1994年7月には、道路運送車両法改正でリコール制度が法律で明記されて1995年1月に施行されました。
リコール対象車の検索方法
所有している車がリコール対象となった場合、基本的には自動車メーカーからリコール通知が届きます。しかし、住所変更登録や名義変更登録などを行っていない場合などは、リコール通知が届かないケースも考えられます。では、そのような場合リコール対象車かどうかをどのように調べればよいのでしょうか?つぎに、リコール対象車の検索方法についてご紹介いたします。検索方法は簡単ですので、気になる方は一度調べてみてはいかがでしょうか。検索する際は車検証をご準備ください。
アプリを使ってリコール検索
リコール対象車かどうかをスマートフォンで簡単に調べることができる「リコール情報検索」という便利なアプリがあります。このリコール情報検索アプリは、国産四駆自動車(乗用車・トラック・バス)、国産二輪車(原付第一種・原付第二種・軽二輪車・小型二輪車)が検索対象車両となっています。車台番号を直接入力または車検証に記載されているQRコードの読み取りを行うだけで、簡単に車のリコール検索が行えます。以下のリンク先からアプリをダウンロードすることが可能ですので、気になる方はぜひ試してみてください。
GooglePlay(Android)からリコール情報検索アプリをダウンロード
Apple Storeからリコール情報検索アプリをダウンロード
リコール・不具合情報検索システムを使ってリコール検索
リコール・不具合情報検索システムとは、リコール対象車かどうかをパソコンなどから簡単に調べることができる国土交通省のシステムです。リコール・不具合情報検索システムは、自動車のほかチャイルドシートやタイヤのリコール検索も行えます。また、国土交通省には自動車の不具合情報ホットラインという、自動車やチャイルドシート、タイヤの不具合情報を収集しているホットラインが存在します。自動車やチャイルドシート、タイヤに異常を感じたときや不具合が発生したときは、自動車の不具合情報ホットラインに問い合わせをしましょう。
自動車メーカーのホームページからリコール検索
各自動車メーカーのホームページからもリコール対象車の検索を行うことが可能となっています。四輪車と二輪車ともに検索可能でリコール・改善対策・サービスキャンペーンの検索に対応しています。検索方法は、車検証に記載されている車台番号を入力するだけですので簡単です。検索してみたけれどどこを見るのかよくわからないといった方などは、所有している自動車メーカーに直接お電話で問い合わせをしてみても良いでしょう。
リコール対象車と車検
リコール対象車は車検に通るのか?通らないのか?リコール対象車と車検の関係性についてご説明いたします。
リコールの対処をしていないと車検に通らない可能性も
リコール対象車であるにも関わらず、点検・修理を行っていない車となると、リコール対象箇所によっては車検に通らない可能性があります。リコール対象箇所が車検検査該当項目に含まれている場合は車検に通らない可能性が高いです。また、リコール対象の点検・修理は自動車メーカーのみが行っていますので、車検依頼先によっては車検と一緒にリコール対象の点検・修理を必ずしもしてもらえるとは限りません。リコール対象箇所が車検検査該当項目に含まれているかそうかに限らず、リコール対象車となった時点でリコールの点検・修理は受け、車検は車検で考えるのが1番良いでしょう。
タカタ製エアバッグを装着している車は車検不合格
タカタ製エアバッグが装着されているリコール未改修対象車は車検に通りません。国土交通省は平成30年5月1日から、タカタ製エアバックを装着していてリコール対処をしていないクルマは車検に通らないようにすることを定めました。車検に通るようにするためには、エアバックの部品交換が必要となります。タカタ製エアバックは、ガス発生装置(インフレータ)が異常破裂し、金属片が飛散する不具合が発生しているため、平成21年度以降リコールを実施しています。万が一、タカタ製エアバッグを装着している車の場合は、一刻も早い改修が必要とされています。
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