令和5年2月9日に、対象期間に輸入されたメルセデスベンツのML350等の11,387件のリコールについてリコール届出が国土交通省に提出されました。
こちらの記事では、今回リコール届出されたメルセデスベンツの詳しい情報についてご紹介いたします。また、リコール対象車となったときの対応方法のほかリコール対象車をお得に廃車する方法についてもご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。
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メルセデスベンツ令和5年2月9日リコール情報
令和5年2月9日にリコール届出がされたメルセデスベンツ対象車および不具合状況と改善内容についてご説明いたします。ご自身が所有する車がリコール対象車かどうかご心配の方は、車検証をお手元にご準備のうえ照らし合わせてご確認ください。
メルセデスベンツ(ML350等)令和5年2月9日リコール届出(外-3438)の対象車
令和5年2月9日にリコール届出がされたメルセデスベンツ「ML350等」の対象車は以下になります。車検証に記載されてある通称名、型式、車台番号を照らし合わせてご確認ください。
車名通称名:メルセデスベンツ ML350
型式:RBA-166057
車台番号:WDC1660572A011613~WDC1660572A617952
対象期間:平成23年11月1日~平成27年10月6日
リコール対象車台数:1,400台(右ハンドル)
車名通称名:メルセデスベンツ GLE350d 4MATIC
型式:LDA-166024
車台番号:WDC1660242A084258~WDC1660242A999918
対象期間:平成24年6月18日~平成29年12月8日
リコール対象車台数:5,748台(右ハンドル)
車台番号:WDC1660242B000091~WDC1660242B193675
対象期間:平成29年10月3日~平成31年4月8日
リコール対象車台数:577台(右ハンドル)
型式:-166024-
車台番号:WDC1660242A940167
対象期間:平成29年7月6日
リコール対象車台数:1台(右ハンドル)
車名通称名:メルセデスベンツ GLE350d 4MATICクーペ
型式:LDA-166024
車台番号:WDC2923242A013661~WDC2923242A148505
対象期間:平成27年11月26日~令和元年7月25日
リコール対象車台数:2,018台(右ハンドル)
型式:-166024-
車台番号:WDC2923242A115684~WDC2923242A148615
対象期間:令和元年8月24日~令和2年1月6日
リコール対象車台数:32台(右ハンドル)
車名通称名:メルセデスAMG GLE43 4M
型式:CBA-166064
車台番号:WDC1660642A658348~WDC1660642A998266
対象期間:平成28年2月24日~平成30年5月16日
リコール対象車台数:457台(右ハンドル)
車台番号:WDC1660642B000653~WDC1660642B162371
対象期間:平成29年10月3日~平成30年10月25日
リコール対象車台数:97台(右ハンドル)
車名通称名:メルセデスAMG GLE43 4M C
型式:CBA-166064
車台番号:WDC2923641A012827~WDC2923641A146079
対象期間:平成27年10月5日~令和元年6月3日
リコール対象車台数:344台(左ハンドル)
型式:-166064-
車台番号:WDC2923641A145593~WDC2923641A146584
対象期間:令和元年8月24日~令和元年10月2日
リコール対象車台数:2台(左ハンドル)
型式:CBA-166064
車台番号:WDC2923642A089156~WDC2923642A147796
対象期間:平成29年10月10日~令和元年6月3日
リコール対象車台数:122台(右ハンドル)
型式:-166064-
車台番号:WDC2923642A071852~WDC2923642A139898
対象期間:平成30年2月24日~令和元年11月7日
リコール対象車台数:3台(右ハンドル)
車名通称名:メルセデスAMG GLE63S 4M
型式:CBA-166074
車台番号:WDC1660742A013892~WDC1660742A593443
対象期間:平成24年1月7日~平成27年12月15日
リコール対象車台数:255台(右ハンドル)
車台番号:WDC1660751B057883~WDC1660751B162005
対象期間:平成30年2月13日~平成30年9月19日
リコール対象車台数:4台(左ハンドル)
車台番号:WDC1660752A569061~WDC1660752A987008
対象期間:平成27年7月10日~平成30年5月16日
リコール対象車台数:177台(右ハンドル)
車台番号:WDC1660752B002883~WDC1660752B162592
対象期間:平成29年10月18日~平成30年9月10日
リコール対象車台数:8台(右ハンドル)
車名通称名:メルセデスAMG GLE63S 4M C
型式:CBA-166074
車台番号:WDC2923751A012828~WDC2923751A143549
対象期間:平成27年11月26日~令和元年6月3日
リコール対象車台数:140台(左ハンドル)
型式:-166074-
車台番号:WDC2923751A140654~WDC2923751A145374
対象期間:令和元年12月2日~令和元年12月2日
リコール対象車台数:2台(左ハンドル)
メルセデスベンツ「ML350等」の不具合状況と改善内容
今回リコール届出がされたメルセデスベンツ(ML350等)の不具合の部位は車枠(シーリング) です。
不具合の状況及び原因は以下です。
後部車枠において、設計公差が不適切および製造誤差が大きいため、リアゲート周り等の水密性が不足しているものがあります。そのため、走行時等の車枠のひずみにより雨水が少量ずつ荷室内に浸入します。雨水の浸入が繰り返されることによりスペアタイヤの格納室がやがて浸水し、近傍にある燃料ポンプコントロールユニット内にも水分が浸入することで、最悪の場合、走行中に警告灯の点灯と共にエンジンが停止するおそれがあります。
改善内容としては、全車両、スペアタイヤの格納室を点検し、ドレインプラグを装着します。既に浸水している場合は、燃料ポンプコントロールユニットを新品に交換します。
ドイツ本社からの情報による発見となり、不具合の発生件数は8件、事故の有無は無しとなっています。
メルセデスベンツ「メルセデス・ベンツのML350」とはどんな車?
今回リコールの届け出があったメルセデスベンツのML350は、メルセデスベンツのプレミアムSUVで1997年から2015年まで販売されていました。ML350は日本国内では2012年~2015年まで販売されていました。その後、2015年10月のマイナーチェンジのタイミングでMクラスが廃止になり、GLEクラスへと名称が変わりました。メルセデスベンツのSUVというと、こちらのMクラス(後のGLE)のほかに、GL(後のGL)クラスとGクラスがあります。Mクラスは高級感と街乗りできるスポーティなSUVとして登場しました。こちらでは、メルセデスベンツのMクラスについて詳しくご紹介します。
メルセデスベンツのMクラスの歴史
メルセデスベンツのMクラスは、都市部で乗り回し易い街乗りを意識したSUVとして登場したクロスオーバーSUVです。1997年に初代モデルのML320が登場しました。初代Mクラスは本国の一年遅れとなる1998年から、日本国内でも販売されるようになりました。1997年に公開されたハリウッド映画「ロスト・ワールド/ジュラシックパーク」にも劇中車としてML320は登場しており、話題の人気SUVとなった車です。MLのあとの数字は排気量の数字か、同排気量に相当するパワーの数字を表していました。プレミアムSUVとして高級感のある作りになっているため静粛性もあります。Mクラスの最後のモデルとなったML350は、排気量3.5LのV型8気筒エンジンを搭載しているモデルと、ブルーテック使用のハイパワーモデルであるM350 V型6気筒DOHCディーゼルターボエンジンとなっています。ブルーテックとはメルセデス独自の有害物質を提言する排出ガス浄化システムの名称となっています。
リコール対象車ってなに?
リコール対象車とは、リコール制度の対象となる車のことを指します。リコール制度とは、道路運送車両法に基づく自動車やオートバイに、設計や製造段階による不具合が発見された場合に、その不具合により保安基準に不適合となる場合、メーカーや輸入業者が無料で回収を行い修理を行う制度のことです。自動車やオートバイにおけるメーカーによる自主改修は、リコール、改善対策、サービスキャンペーンの3つがあります。
リコール
リコールとは、自動車の構造または性能が自動車の安全上、道路運送車両の保安基準に適合しなくなるおそれがある状態もしくは、適合していない状態で原因が設計または製造段階の過程にある場合にその旨を国土交通大臣に届け出て自動車を回収し無料で修理を行う制度のことです。
改善対策
改善対策とは、自動車の構造または性能が基準不適合状態ではないが、安全上または道路運送車両の保安基準上放置できなくなるおそれあるまたは放置できないと判断される状態で、原因が設計または製造段階の過程にある場合にその旨を国土交通大臣に届け出て自動車を回収し無料で修理を行う制度のことです。
サービスキャンペーン
サービスキャンペーンとは、リコールまたは改善対策に該当しない場合であり、商品性や品質の改善のためにメーカーが自主的に自動車を回収し無料で修理を行う制度のことです。
リコール対象車になったら?
所有している車がリコール対象車となった場合、自動車メーカーからリコール通知が届きます。では、リコール通知が届いたらどうすれば良いのか?しなければいけないことやしてはいけないこととは?リコール対象車となった時の対応方法について詳しくご説明いたします。車のリコールは年々増加傾向にあります。近年では年間400件以上のリコール届けが提出されており、決して珍しいことではありません。車を所有している方であればだれしもにリコール対象車となる可能性があるのです。
メーカーで点検・修理をしてもらう
所有している車がリコール対象車となったら、まずは自動車メーカーもしくはディーラーに問い合わせをしましょう。問い合わせ先はリコール通知に記載されています。リコール内容によっては代車を用意してもらう必要があるケースもありますので、日程等の打ち合わせをしましょう。あちは、点検・修理を行ってもらえば大丈夫です。リコール箇所の点検・修理は無料となっていますので、費用も心配はいりません。
リコール対象車を放っておいた場合
所有している車がリコール対象車であるにも関わらず放っておいた場合、事故に繋がる可能性があります。リコール制度は未然に事故を防ぐためのものです。その制度を受けないとなると事故に繋がる可能性も考えられるでしょう。また、リコール対象箇所によっては車検通らないケースもあります。所有している車がリコール対象車となった場合には、出来るだけ車検よりも前にはやめに点検・修理の依頼を行いましょう。
中古車であってもリコール対象
所有している車が中古車で購入した車であっても、リコール制度の対象となります。中古車購入をした際は、購入時に過去にリコール対象歴がないかどうかや過去にリコール対象歴あった場合には点検・修理などの対応がきちんと行われたかどうかを確認しておいた方が良いでしょう。確認は過去の整備記録などから可能となっています。万が一未対応の場合、リコール制度に有効期限はありませんので、気づいた時点で自動車メーカーに連絡を取り、点検・修理を行ってもらうようにしてください。
リコール対象車の調べ方
所有している車がリコール対象車になった場合、自動車メーカーもしくは販売店などからリコール通知が届きます。しかし、引っ越しなどをしており変更登録の手続きを行っていない場合は届かない可能性も考えられます。万が一の時のリコール通知を確実に受け取るために、引越をして住所が変わった場合には変更登録の手続きを、自動車の所有者が変わった場合には移転登録の手続きを必ず15日以内に行うようにしましょう。変更登録や移転登録は必ず行わないといけないことであり、もしこれらの手続きを怠ると道路運送車両法により罰金が課せられることもありますのでご注意ください。
では、リコール通知での通達以外に所有している車がリコール対象車かどうか調べるにはどうしたら良いのか?リコール対象車の調べ方についてご紹介いたします。不安な方や心配な方は、一度調べてみてはいかがでしょうか?
リコール情報検索アプリで調べる
リコール情報検索アプリをご存じでしょうか?リコール情報検索アプリとは。AndroidとiPhoneのどちらにも対応しているスマートフォン用アプリです。リコール情報検索アプリを使用することで、リコール対象車かどうかを簡単に調べることが可能となっています。手順は、アプリをダウンロードし、車検証に記載されている車検証QRコードの読み取りもしくは車台番号を入力するだけです。リコール情報検索アプリを使用して、ご自身が所有している車がリコール対象車かどうか調べたい方は、以下からタウンロードできますのでご利用ください。
GooglePlay(Android)からリコール情報検索アプリをダウンロード
Apple Storeからリコール情報検索アプリをダウンロード
リコール・不具合情報検索システムで調べる
リコール・不具合情報検索システムとは、国土交通省のシステムです。国土交通省のホームページに記載されています。自動車本体のほか、チャイルドシートやタイヤのリコール対象も検索することが可能となっています。しかし、生産工場やグレードの違い等によって対象とならない車輌も含まれている場合がありますのでご注意ください。個別の車輌の確認は各自動車メーカーへ問い合わせをしましょう。また、国土交通省ではリコールの迅速かつ確実な実施のために車に関する不具合情報も集めていますので、自動車、チャイルドシート、タイヤに不具合を感じた場合は、自動車不具合情報ホットラインへ問い合わせをしましょう。
リコール対象車をお得に廃車する方法
リコール対象車となったことをきっかけに新しい車への乗り換えを考える方や処分しようとしている車が過去にリコール対象歴があるという方もいらっしゃるでしょう。では、リコール対象車はどのように処分するのがよいのでしょうか?車の処分となると高い費用が掛かるイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、リコール対象車を含め車は費用をかけずに処分をすることが可能なのです。しかし、費用をかけずに処分をするには処分の依頼先選びがとても重要となってきます。つぎに、リコール対象車をお得に廃車する方法についてご紹介いたします。リコール対象車もしくはリコール対象歴のある車の廃車をご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
リコール対象歴があっても売却が可能
リコール対象歴がある車となると、買取りしてもらえるのかという不安を抱く方もいるでしょう。しかし、車の査定にリコール対象歴は影響ありません。車の買取り査定というのは基本的には、メーカーや車種、年式や走行距離、事故歴や修復歴をもとに算出されます。ここで注意してほしいのが、リコール対象歴は車の査定に影響ありませんが、リコール対象箇所以外の事故歴や修復歴は車の査定に大きく影響をしてしまうという事です。リコール対象歴の有無は査定に影響しませんので、問題なく売却が可能となっています。
廃車買取業者へ依頼
リコール対象車を含め車をお得に売却する方法としておすすめしたいのが、廃車買取業者へ依頼をするという事です。廃車買取業者は廃車を専門としている車の買取業者で、車の引取りから解体、陸運局での廃車に関する手続きの代行まですべてをまとめて依頼することが可能となっています。また、廃車買取業者では年式の古い車や走行距離の多い車、動かない事故車やボロボロの車などであっても対応をしてくれます。もちろんリコール対象歴がある車の依頼も可能となっています。それだけではなく、レッカー代などの引取り費用や解体費用、廃車手続き代行費用などの費用が無料となっている廃車買取業者がほとんどなのです。車の売却をご検討されている方は、廃車買取業者へご相談されてみてはいかがでしょうか。
おすすめの廃車買取業者
全国で車買取の展開をしているカーネクストは、自宅からインターネットフォーム問合せやお電話での査定申込が可能となっており、経験実績豊富な担当者は実車を見ることなく概算の査定価格をすぐにお伝えすることができます。概算ではなく、詳細に車査定を受けたいという方は、お手元に車検証を用意していただき、車の状態や現走行距離も伝えるようにできていると、しっかりとした確定の査定額まで教えてもらうことが出来ます。実車査定はないため手軽に受けることができますし、検討中の方は査定だけでも無料でしてもらうことができますので、時間があるときに一度問合せされてみるだけでもおすすめです。