今回は車買取店舗で高額査定をしてもらった担当者による実際の体験談です。
今回売却した車は、外車に憧れて購入した輸入車です。実際に査定を受けた担当者にとっても、愛車としてカーライフを楽しみ、売却に至ったその時に感じたことなどをご紹介します。
車を高く売るなら、車買取店舗での直談判で即決
外車に憧れてやっと手に入れたビュイック
最近では車離れと言われていますが、昔は憧れの車を語る人も多かったですよね。まずは購入に至るまでの愛車とのストーリーをご紹介します。
ヤフーオークションで見つけた外車
国産車にもステキなクルマは色々とあると思うのですが、免許を取る前から輸入車が好きでした。
当然ですが、新車の外車を乗り回すような身分ではないので、いつも手に入れるのは中古車情報誌のインデックスで一番下の欄に掲載されている激安の1台。そもそも新車保証の切れた輸入車なんて、買った翌日にオートマチックが変速しなくなるかもしれないし、オーバーヒートで路上温泉となるかもしれないような代物でしたから、高い金額を無理してローンを組んで買うようなものではないと思っていました。
今から15年くらい前でしょうか、当時は人気が高く底値でも高値を保っていたビュイックのリーガルワゴンをヤフーオークションの掘り出し物コーナーで見付けたのです。
これがなんと、左の側面にボコッと突っ込まれてドア2枚がめり込んだままの状態。
ただダメージのある部分以外は大事に乗られていたようで、走行距離もまだ5万kmくらいでした。
ドキドキしながら入札してみると・・・なんと落札できた
パソコンに張り付いて「いくらになるんだろう」とドキドキしながら何とか落札。
メールでやりとりをしながら引き取りに行ってみると、まあやっぱり左のドアは開きません。当然、左ハンドルですけれど、外車の場合こういうクルマをまともに修理しようと思うと「なんだ、軽なら新車が買えたじゃん」という見積もりになるわけですが、私には秘策がありました。
廃車の部品取り車を使って修復
購入したビュイックは外装がボコボコの状態でしたが、ディーラーで修理すると高額になるため、ヤフーオークションで部品取り車両として同車種をさらにもう一台落札。そう、同じボディカラーのAT不良の廃車をもう1台、部品どり用として落札してあったのです。
しかも、仲良くさせてもらっていた板金修理工場の整備士の叔父という強い味方もいました。というわけで、左側面が潰れた「まんま事故車」と、自走不能な廃車の2台を迷惑にも持ち込むということになりました。
このほぼ鉄屑を見て叔父は一言「これピラーも内側に入っとるな。引っ張り出したら屋根が飛び出すかもわからんよ」と。まあ、ここまで来たら運を職人に任せるしかないので、とりあえず暇な時にやって下さいとお願いして帰りました。
職人によってある程度きれいに修復
数週間後「なんとかなったで」という電話にスッ飛んで行ってみると、バーガンティのボディのサイドにウッド調の装飾が素敵なアメリカンステーションワゴンが佇んでいるじゃありませんか。ドアもしっかり閉まっているし、屋根にコブも見当たりません。「配線がちょっとややこしかったで、自動のドアロックとドアのライトは点かへんけどカンニンな」とのこと。心から「そんなん、なんでもありません!」と返答しました。
田舎のスナックにありそうな真っ赤なベロア張りのベンチシートに座って、メッキの長いコラムシフトを入れてアクセルを踏むと、ハリウッド映画で見た世界そのまんまでした。V6の3.1リッターのFFエンジンというジュニア級のアメ車ではありますが、トルクが厚くて重たげなボディをグッと沈めながら良く加速します。ふわふわで大きな段差があると本気で飛ぶんじゃないかと思うサスペンションもご愛嬌。いや、好きだと何でも許せてしまう、これ外車乗りの性分だと思います。というわけでトータル50万円ほどで手に入れた、まだ豊かだったアメリカを象徴するようなクルマとの生活を3年ほど楽しんでいたわけですが、人は飽きる生き物なのです。
大切に乗ってきた愛車も車買取の店舗で査定を受けることに
車好きであれば何台も保有しておきたいですが、ずっと同じ車に乗っていると憧れの車といえども飽きるときが来るようですね。
買い物帰りに車買取店舗で査定してもらった
自宅に10台、せめて5台くらい愛車を並べておける力があるなら、きっと今も端の方に置いてあると思うクルマなのですが、やはり目移りするのがクルマ好きということで。しかもATの変速ショックが少し大きくなってきたかな…とちょっと気になる部分も感じ始めていたため一度査定を受けることにしました。
そんな折、ホームセンターの買い物帰りにいつもの国道を走っていると、新しく、クルマの買取を行っている大手の車買取チェーン店が出来ていました。実はクルマの買取サービスというものを利用したことがなかったので、まずは冷やかし半分で寄ってみることにしました。
車買取の店舗で提示された驚愕の査定額
たいせつな車であれば少しでも高くで売りたいと思うのが当然でしょう。でも、大概の場合は希望の価格に届かないのが現実ですが、ふと入った買取店舗で受けた査定額が驚愕の価格でした。
売るつもりは無かったが高額査定で即決
新築のキレイな事務所でコーヒーを出されて待つこと10分くらいだったでしょうか。提示された査定額は「40万円」。「よんじゅうまんえん??」。コレ、左のドア開けるとピラー傷だらけで、右と左でドアのカギ違いますけど、と思いつつも、そこはビジネスですから余計なことは口にしません。
車買取店の営業担当者も必死の商談
「ただし、今日置いて行ってもらえればの額ですね」。なるほど、しつこく他と比較したり、気が変わったり、家で反対されたりする人も多いんでしょう。即決を求めて来ました。いやいや、こちらは50万円で仕上て3年も乗ってるわけですから40万円なんてゴキゲンです。
「そろそろどっかつぶれて鉄屑かもしれへん」と思っていたくらいですから、頭の中は諭吉さんが大行進しているわけで。「そんなら、置いていきます!」と、とりあえず手元のものをまとめて「荷物は明日取りに来ます」と、そそくさと逃げるように帰って来ました。
車買取店舗で即決して家に帰ると家族がビックリ
車を売るときは悩みに悩みぬいて売却する方も多いでしょう。しかし、良い査定額が付いたときは即決することも必要です。
まあ、驚いたのは家族です。クルマで買い物に行ったと思ったら、両手に荷物を抱えて電車で帰ってきたわけですから、クルマ道楽については半ば呆れているので、とくにあれこれ言われることもありませんでしたが、まあそんなに突然売ってくるものでもないだろうという意見もありました。
はじめての車買取店舗への売却が即決でびっくり
もちろん、書類を用意したり荷物を引き取りに行ったり、支払いも振込みだったので「それっきりで」というわけではありませんが、とくに価格の変更を言ってくることもなく、初めてのクルマ買い取りサービス体験は突然すぎる決断から一週間ほどでつつがなく完了しました。
車買取店に売却を終えて
実際に大切に乗っていた車が潰れそうだったとはいえ寂しいものですよね。売却後に何を感じていたのかご紹介します。
いろいろと思うところはあるが高く売れたので良かった
あれは事故車だと知っての価格だったのでしょうか。いやプロが見逃すはずもない、とは思うのですが。
それにしてもイイ値段だったので、人気のある車種ならば結構ヤンチャな状態のクルマでも気合を入れて買い取るんでしょうか。気になるのはあのクルマ、最終的にいったいドコへ売られて行ったのか。本当に、その中古車は世の中に1台限り。出会いも別れも突然やって来るものだなぁ、と実感した経験でしたね。
やっぱりお金はちょっとでも得したいもんですから。
車買取店舗での査定実体験!まとめ
車買取店での査定で即決をすると損をすると、よく聞きますが車買取店も即決の場合は査定額を熟考する時間がないため、案外相場以上の査定額が付くケースも少なくありません。体験談で書かれているように、査定額を決めるのは人間ですから買取店のミスもあるでしょう。車に詳しい人だからできた即決かもしれませんね。