徐々に雪が降る始める時期へと近づいてきました。雪道での車の運転に備えて、なにか準備はしていますか?近年は雪のイメージがあまりない東京や大阪などでも雪が降る日が年に数回みられます。普段はあまり雪が降らない地域の方も、もしものときに備えて事前準備をしておくことや対処方法を知っておくことが大切です。知識があるのとないのとでは大きく差が出ますし、急な出来事にパニックになってしまう可能性もあります。
こちらの記事では、雪道での運転についてご説明いたします。積雪地域以外の方は雪道に慣れていないでしょうし、運転初心者の方などはとくに不安なのではないでしょうか。近年は雪のイメージがあまりない東京や大阪などでも雪が降る日がみられますので、どの地域の方もぜひ参考にしてみてください。
雪道で運転する際に気を付けること
車の運転をするときには普段からそのときどきの状況に合わせていろいろなことに気を付けなければいけません。交通ルールや運転マナーを守ったうえで、臨機応変な対応を取ることが必要です。それが雪道となると、いつも以上の注意が必要となります。まずはじめに、雪道で運転する際に気を付けることについてご説明したいと思います。
急ハンドルや急ブレーキは避ける
雪道ではタイヤのスリップにとくに気を付けなければいけません。雪道では、乾いている路面や濡れている路面よりもタイヤのグリップが落ちてしまいます。場合によっては、タイヤのグリップ性能が限界を超えてしまう可能性も考えられます。路面コンディションをしっかりと見極めスピードは緩やかに、前の車との車間距離を最低でも通常の2倍は保つように心がけてください。
スタッドレスタイヤもしくはチェーンの装着
路面に雪がある場合や雪が降りだしている場合などの状況の時、はやめにスタッドレスタイヤもしくはチェーンの装着をしましょう。しかしスタッドレスタイヤもしくはチェーンを装着したからといって安心しきらず、注意して運転をすることが必要です。たとえスタッドレスタイヤやチェーンを装着していても路面状態によっては、絶対に滑らないということではありません。滑るときは滑ります。アクセル操作やハンドル操作、ブレーキ操作には変わらず気を付けてください。
アイスバーンの予測
雪道や雪が解けた後に車の運転を行う場合には、アイスバーンにも注意が必要となります。アイスバーンとは路面が凍結している状態を指し、雪道以上に注意が必要です。以下にあげた5カ所はとくにアイスバーンになりやすい場所ですので、把握しておきましょう。
- 交差点
- 日陰
- 坂道
- 橋の上
- トンネル出入り口付近
雪道走行に備えておきたいグッズ
ドライブ出発時は少ししか雪が降っていないとしても、時間が経つに連れてどんどん雪が強くなってくる場合や車を駐車している間に雪が積もってしまったなどとなってしまう可能性も考えられます。そのようなときに車に備えておくと便利なグッズをご紹介いたします。
寒冷地用のウォッシャー液
ウォッシャー液とは、車のウィンドウについた汚れをを洗浄する液体のことです。しかし外気温が氷点下になると、ウォッシャー液が凍ってしまい利用できなくなってしまう可能性があります。そんな時に備えておきたいのが、寒冷地用のウォッシャー液です。寒冷地用のウォッシャー液はホームセンターやカー用品店などのほか、ネットでも購入することが可能となっています。
ブースターケーブル
雪が降っているなど外気温が低い場合、ワイパーやヒーターなどを連続稼働していることが多くなります。そうなると、バッテリーの消耗が激しくなってしまいます。万が一、バッテリー上がりとなってしまった場合に備えてブースターケーブルがあると良いでしょう。
スコップなど除雪できるもの
車や道に積もった雪を除去、スリップして動けなくなったときの除雪作業などに、スコップがあるととても便利です。少しの雪などであれば軍手でも十分でしょう。車に雪が積もったままにしておくことは危険ですので、こまめに除雪を行うようにしましょう。
解氷スプレー
解氷スプレーとは、フロントガラスに付いた霜や雪を落とす為に使うスプレーです。解氷スプレーを使用することで短時間で霜を排除することが可能です。車の鍵穴の凍結時などにも使用可能となっていますので、1つ備えておくと良いでしょう。
毛布などの防寒具
防寒具として毛布を用意しておくと良いでしょう。とくに毛布は防寒具としてだけではなく、雪道でタイヤがスリップして動けなくなったときに、タイヤと雪の間に毛布を挟めば脱出することが可能となります。冬場は毛布を積んでおくようにしましょう。
もし、車が雪で埋まってしまったら
車の運転中に車に雪が積もった場合や車が雪で埋まってしまった場合どうしたら良いのでしょうか?するべきこととは?車に雪が積もった場合や車が雪で埋まってしまった場合の対処方法についてご説明いたします。とても重要なこととなりますので、把握しておいてください。
走行中の場合は安全な場所に停車
車の走行中に突然の豪雪に見舞われ身動きが取れなくなってしまったときや危険を察したときには、ハザードランプを点灯してはやめに安全な場所に停車しましょう。地吹雪など場合によっては通行止めになる可能性も考えられます。そのようなとき、無理に運転を続けるのはとても危険です。
マフラー付近の除雪
車に雪が積もってしまった場合、マフラーの排気口が雪でふさがれると排気ガスが室内に流入し、一酸化炭素中毒となってしまう危険があります。本来は、車には一酸化炭素などの有害物質が発生しないよう排気ガス浄化装置が装着されていることもあり、一酸化炭素中毒は起こりません。しかし、外気温が低い状態でのアイドリングでは一酸化炭素などが排出される危険性が高くなるのです。マフラーの排気口が雪でふさがれることのないように、マフラーの排気口の除雪を優先的に気を付けるようにしてください。
救護を呼ぶ
積雪量により車が動かせなくなってしまった場合などは、はやめに救護を呼びましょう。道路緊急ダイヤル「#9910」や、JAFに救援「#8139」に連絡をしてください。