車のドアが水中に沈むと水圧がかかり開かないため、窓ガラスを割って逃げる必要があります。
そして車は密閉空間ではないので、車がすべて水中に沈むと空気も逃げて行きます。そのため水没した車の中に閉じ込められてしまうと大変危険なのです。
日常の運転で水中に落ちることはまずないだろうと考えている方は多いと思いますが、池や川などに落ちなくても水中に沈んでしまう場面はあります。台風や大雨が続いた場合、道路が冠水し大きなへこみに気づかずに落ちてしまったり、水の流れが強く川まで流されるといった事態も考えられるのです。そのような場面になれば、車の窓ガラスを割って逃げる必要があります。
今回はヘッドレストなどを使い、車の窓ガラスを簡単に割る方法をご紹介していきます。
車の窓ガラスの割り方は大きく2つ!
車の窓ガラスは安全面を強化するために、「合わせガラス」や「強化ガラス」で作られています。
一般的にフロントガラスには合わせガラスが、その他の窓には強化ガラスが使用されており、強化ガラスは一般的なガラスより3.5倍ほどの強度を誇ります。また、強化ガラスは割れた際、粉々になり前方の視界が確保できないというデメリットがあります。もし走行中に前方からの飛び石などでフロントガラスにヒビが入ると、前方が見えず事故を起こしてしまう可能性が高く危険です。
そのためフロントガラスは特殊な「合わせガラス」を使用しているのです。合わせガラスは2枚のガラスの中間にフィルムを貼り付けることで、ガラスにひびが入ったとしても粉々になるのを抑え、割れた場合でも破片が飛び散らない工夫がしてあります。そしてその強度は強化ガラスよりも高く、割るのは簡単ではありません。
つまり車のフロントに使用されているガラスは簡単には割れないということです。
もし車の窓ガラスを割って逃げるのであれば、フロントガラスではなく運転席や助手席の窓ガラスにしましょう。では具体的にどうやれば窓を簡単に割ることができるのかをご紹介していきます。
ヘッドレストを使用する
一つ目はヘッドレストを使用するという方法です。
車のシートの頭の部分であるヘッドレストは、シートから取り外すと金属の棒が差し込まれてあるのが分かると思います。この金属の部分を使用するのですが、普通に窓ガラスにぶつけても割れません。そこでヘッドレストの金属棒の部分を窓の隙間に差し込み、頭の部分を自分の方に傾けます。
てこの原理を使用するこの方法であれば、比較的力の弱い高齢者でも、簡単に窓ガラスを割ることができるのです。
この割り方では力はほぼ必要ありません。力の弱い高齢者でも簡単に窓ガラスを割ることができます。
誰しもが車が水没した際、逃げる方法を準備しているわけではありません。
ヘッドレストを使用し窓ガラスを割るという方法は、どんな場面でも有効です。もし自分の身に降りかかってきた際、この方法を覚えておけばパニックにならずに済むのではないでしょうか。
脱出用ハンマーを使用する
次に脱出用のグッズとして売られている、脱出用ハンマーで割るという方法です。このグッズは窓ガラスを割るために作られた製品なので、コツなどもなく弱い力で簡単に窓ガラスを割ることができます。
また種類も多く、
- 金づちタイプ
- ポンチタイプ
- ピックタイプ
と大きく3種類に分けることができます。
それぞれ使用方法が少し違いますが、基本は同じです。それに加えシートベルトを切断する機能や、ライト付きなど水没時以外でも使えるオプション付きの物もあり、何かあった時のために購入しておいてもいいかもしれません。窓ガラスを割る方法を2種類ご紹介しました。
どちらも簡単に窓ガラスを割ることができます。しかし焦っているときに冷静にヘッドレスを外し窓ガラスを割ることは難しいと考えることもできるのではないでしょうか。
そのためこの記事では、脱出用ハンマーを常備しておくことをオススメします。
車が水中に転落した時はどのような状態になるの?
車が水中に転落した場合、どのような動きをするのか知っておくことで、いざ自分の身に降りかかった際、冷静に対処することができるのではないでしょうか。普段そのような機会はめったにありません。
しかし地球温暖化の影響で、ゲリラ豪雨などの異常気象が頻発しているため、どんな地域でも道路が冠水する事態になることが予測されます。そのようなとき、いかに冷静に対処できるかで生存確率も変わります。自分には関係ないからと思わず、もし自分が水中に落ちた車に取り残されてしまったら、どうすればいいのかという気持ちで読んでみてください。
自動車はフロント側から沈む傾向がある
自動車はフロント、つまりボンネット側にエンジンやトランスミッションなど重い装置が搭載されているため、前面の方が重い傾向にあります。つまりもし水中に転落した場合、フロント側から沈む形となるのです。
そして水中には水圧というものが存在し、物体の中心に向かって常に圧力をかけているのです。深海魚は海の最も深くとても水圧の高い場所に住んいるため、同じ水中でも浅瀬では生きることができません。これは高い水圧に負けない体となっており、水圧が低い場所では体が内側から膨らんでしまうためなのです。
この原理は車が水の中に浸かってしまった場合でも有効となります。
水の中に少しでもドアが入ってしまうと、水圧を受け人の力では開けられなくなります。
そしてフロント側から沈む傾向にあるため、沈み始め、いかに早くドアを開けられるかが大切だといえるでしょう。もし自分ごと車が水に浸かり始めた際に行う手順は以下の通りです。
- ドアを開ける
- 窓を開ける
- 窓ガラスを割る
- 車が沈みきってドアを開ける
ドアが開くまでに脱出できればよいのですが、間に合わなかった場合、窓ガラスを開けるか割って脱出しましょう。無駄に焦ると、脱出できる時間が減るばかりか、うまく窓が割れずさらにパニックになってしまいます。もしこのような場面になってしまったら、焦らず落ち着いて対処することが大切なのです。
割るのであれば沈み切る前!
車のドアが水に浸かってしまうと、水圧により開きません。そのため窓を割る必要があるのですが、窓を割るのも水中に沈む前に行うことをオススメします。水中に沈んでしまうと息ができず、パニックになるだけでなく水の影響もあるためガラスを割るための力がうまく伝わりません。
そのため、できればまだ浸かりきる前に窓ガラスを割ることが重要です。もし本当に冠水した道路でこのような状況になれば、水の勢いも強いでしょうし、さまざまなゴミが流れてくるでしょう。またパニックになり、うまく窓ガラスを割れない状況になるのではないかと思います。
そのため、車が浸かり動かすことができないと判断した場合、速やかに対処することが肝心です。
まとめ
車の窓ガラスには強化ガラスが使用されています。
普通のガラスよりも強度が高く、簡単には割れないように作られているのです。しかし割るコツさえ覚えておけば、簡単に窓ガラスを割ることは可能です。
今回は「ヘッドレスト」と「脱出用ハンマー」、この2つの方法をご紹介しましたが、どちらも簡単に窓ガラスを割ることができます。台風などの影響で車ごと水に落ちてしまう可能性は誰でもあります。そのような状況になった際、冷静に対処できるよう、今回ご紹介した方法をしっかりと身に付けておくことが大切ではないでしょうか。
そしてもし1度でも水没した車は絶対にエンジンをかけてはいけません。ハイブリッド車などは特に危険で、下手をすると感電してしまいます。台風などで道路が冠水し、車が水に浸かってしまった時はそのまま乗るのではなく、安全のために乗り換えの検討をオススメします。
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