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BMWが2件のリコールを発表!ブレーキランプやO2センサーに不具合が?

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BMWといえば、車前面にあるキドニーグリルと呼ばれる、大きく特徴的なグリルを保有している車だという印象が強いのではないかと思います。ドイツに本社を置くBMWは、日本でも外国車として人気があり、愛車としてBMWを保有している方も多くいます。

そんなBMWが2020年9月2日に、ブレーキランプとO2センサーに不具合が発生する可能性があることから2件のリコールを発表しました。今回は9月2日にBMWが発表したリコール内容や、対象車種かどうかの確認方法などをご紹介してきます。

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BMWが2020年9月2日に2件のリコールを発表!

BMWは2020年に入り、エアバックのリコールからトランスミッション、ホイールなど複数のリコールを発表しています。
リコールとは製造時から発生している不具合のことを指し、保安基準に適合していない、つまり安全性能に大きく影響するものがリコールとして発表されているのです。
リコールの届け出を行うと、国から改善するようメーカーに指示が入ります。車を所有している方の中には、リコールに対し不信感を感じる方も多いことと思います。しかしどのメーカーでもリコールは必ず発生し、適切な対処によって事故を未然に防いでいるのです。では今回発表されたBMWのリコールはどのような内容なのかを、分かりやすく説明していきます。

リコール内容【エンジンコントロールユニット】

一つ目のリコール内容は、エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、O2センサーからの信号をうまく感知できないという内容です。

この不具合の原因はエンジンコントロールユニットのプログラムであり、O2センサーではありません。エンジンコントロールユニットとは、人間で例えると脳の働きをする装置です。さまざまなセンサーの信号を集め、各装置に適切に指示を出し動かしています。つまりこの装置のプログラムがうまくいかず、O2センサーの信号だけ感知できない可能性があるということです。具体的には、O2センサーが正常に動いているのにもかかわらずエンジンチェックランプを点灯させたり、その逆も考えられます。

対策では、エンジンコントロールユニットのプログラムを対策プログラムに書き換えることで対応しています。

リコール対象車種は以下の通りです。

  1. 型式:3BA-TS30
  2. 車種名:「BMW X3 M」/「MBW X4 M」
  3. 製造期間:平成31年4月16日~令和元年12月19日

リコール内容【ハイマウントブレーキライト】

二つ目のリコール内容は、ハイマウントブレーキライト固定装置の不具合となります。

固定装置のトルクがうまく設定されておらず、ハイマウントブレーキライトの固定ナットの締め付けトルクが不十分な車両が存在しているという内容です。締め付けトルクが不十分である場合、走行中に固定しているナットが緩み、カタカタなどといった異音の発生や最悪の場合、ハイマウントブレーキライトが脱落してしまう可能性があります。ハイマウントブレーキライトとは、リアゲートやバックドアと呼ばれる、車両の後ろに付いているドアの上部に設置されたブレーキライトのことを指します。このライトが脱落してしまうと、後続車にぶつかり事故の原因になってしまいます。また、ブレーキライトが一つ減るということなので、自車がブレーキを踏んだ際、後続車の反応が遅れるなどといった危険性も考えられるのです。

対策では全車両、ハイマウントブレーキライトの固定ナットを規定トルクで締め直して対応しています。

リコール対象車種は以下の通りです。

  1. 型式:ABA-6C44M
  2. 車種名:「BMW M6グランクーペ」
  3. 製造期間:平成25年3月8日~平成29年11月16日

愛車のBMWがリコール対象車かどうかを判断する方法!

リコール内容が把握できても、自分の車が該当するかどうか分からなければ意味がないといえます。また対象車種でないにもかかわらず、ディーラーに足を運ぶのも時間がもったいないです。では自分の愛車がリコール対象者かどうかを、どうやって判断すればいいのかをお伝えします。BMWからのメールやハガキが送られてきていないか?通常どんなメーカーでもリコールを発表した場合、電話やメール、ハガキなどで直接連絡を入れます。しかし中にはディーラーで新車を購入し、その後定期的にディーラーに持ち込まない人もいるのです。また、中古車でBMWを購入した場合、ディーラー側が車所有者のメールや電話番号など細かな情報がないため、ハガキを送ります。BMWを所有しているならば、まずはディーラーから連絡がなかったかどうかを確認することが大切です。もし全く連絡が無いのであれば2つの理由が考えられます。

  1. リコールの対応が忙しく、まだ全員に連絡が行き届いていない
  2. 車検証の名前が別人となっている

リコールが発表された場合、メーカーでは対応するディーラー全店舗に周知させたり、対策品を送るなど作業が多く発生します。そのためまだ準備が整っていないなどの理由も考えられるのです。二つ目の原因としては、知人に譲り受けて車検証の名義変更をしていない、もしくは引っ越し後、住所変更を行っていない場合などはディーラー側も連絡する方法がないため、いつまでもリコールの連絡は届かないことになります。もしディーラーから全く連絡が無いのであれば、こちらから連絡するようにすることをオススメします。

車検証で車台番号を確認

ハガキや電話などで連絡がない場合、こちらから連絡をすると思います。連絡をする前に、愛車がリコール対象かどうかを確実にさせておけば、不安な気持ちで連絡をする必要がないため安心です。では愛車がリコール対象かどうかを確認する方法をご紹介します。一番確実なのは車台番号を確認するという方法です。

車の型式と違い車台番号は一台一台違うため、全く同じ車台番号の車は存在しないのです。つまり愛車の車台番号がリコール対象となっているならば、ディーラーに対応してもらわなければならないということになります。

車の車台番号は、

  1. 車検証
  2. コーションプレート

この2つに記載されています。車検証では左の上部に大きく「車台番号」と書かれています。コーションプレートとは、車の型式や原動機の種類、カラーナンバーが書かれた鉄のプレートです。
このプレートの設置場所は車種によりさまざまであり、一概にどこに付いているということをお伝えすることはできませんが、一般的にエンジンルームや運転席のドアの内側に取り付けられていることが多くあります。

BMWのリコール情報は、国土交通省やBMWのサイトなどから確認することができます。

メーカー同様ディーラーも、リコールが発表された直後は対応に忙しく、連絡を入れてもなかなか対応してくれないなんてことも想像できます。リコール情報が発表された場合、不安になりすぐにディーラーに連絡してしまいがちですが、まずは落ち着いて愛車が対象がどうかを確認することが大切です。

まとめ

今回は、2020年9月2日に発表されたBMWのリコールを2件ご紹介しました。どちらの不具合も、タイミング次第では事故になる可能性が高く放置するのは危険です。リコールとは車の安全性能に大きく関わるため、対策がされています。わざわざディーラーに行くのはめんどくさいと思わず、自分や周囲の命を守るためにも、今回ご紹介した確認方法を実施し、しっかりと対策を行うことが大切なのです。また中古車では新しくリコールが発表されることはあまりないため、リコールが発表されるたびにディーラーに行くのは嫌だ、という方は中古車を選ぶのも一つの方法だといえます。