トヨタのハイエースや日産のキャラバンのようなキャブオーバータイプの乗用車は全国的にも世界的にも人気の高い車です。
そのハイエースやキャラバンを所有している人は、車を買い替えるタイミングや、車を使う機会が減ってきて車の売却を考えるなら、出来るだけ高く売りたいですよね。商用で利用していたり、レジャーに利用したりと用途にもよって使用感は異なりますが、長く乗っていたハイエースやキャラバンとなると年式も古くなり、買取りがつかないと思っている方も少なくありません。うっかり、0円で下取りに出してしまっていたりはしませんか?
ハイエースやキャラバンが驚くほど高く売れる!?
ハイエースやキャラバンなど、事業用自動車としても人気の車種は、実は新車での購入もすぐに出来ないほど人気が高い車ということをご存知でしょうか。
ハイエースの年式が古い・走行距離が多い・ボディの側面にヘコミがあるなど、マイナス要素があっても買取価格が驚くほど高く売れる!これがハイエースの特徴なのです。
ハイエースやキャラバンはなぜ人気が高い?
ハイエースやキャラバンは現在も新車販売しているし、モデルチェンジもあまりしていないイメージだけど、なぜ新車購入してもすぐに買えないのか?と思われるかもしれません。実は、ハイエースは新車の納車待ちの待機列が出来るほど人気が高い車なのです。ハイエースやキャラバンの特徴は、まずはキャブオーバーレイアウトのバンということです。
トヨタのハイエースは1967年の初代発売から53年が経ち、2020年の現在も人気が上がり続けている車です。2004年に行ったフルモデルチェンジによって5代目の販売が開始されましたが、日本国内ではその後フルモデルチェンジは行われていません。日産のキャラバンは初代モデルが1973年に2代目ハイエースの競合車種として販売開始しました。人気が高いキャブオーバー型バンである両車種は、トヨタディーラー、日産ディーラーどちらでも商用車販売台数において大きなシェアをもつ車となっています。
ハイエースやキャラバンが人気の理由
では、なぜハイエースやキャラバンはこんなにも人気が高いのでしょうか。
それは、商用利用されることを前提とした過走行にも耐える耐久性に優れたボディやフレーム設計が、長く使いたい、多く利用したいというユーザーの理想に寄り添った車であることが大きいでしょう。また、積載量が多くても走行性能が落ちず、人や物を移動する際も安定して利用することが出来ています。
商用での利用は、宅配業者や乗り合いタクシーなどの社用車で広く持ち入れられており、そのためボディカラーとしても白・黒・シルバーは中古車市場で安定した人気色となっています。また、中古車買取店で法人からのハイエース購入希望の声が大きい原因の一つに、新車で購入してもすぐに納車がされないほどの人気が高いことも理由となっています。
会社の立ち上げや、社用車の買い替えの際に法人利用の場合は複数台の車を必要とすることがありますが、人気が高いハイエースの場合すぐに用意することが難しい可能性もあるのです。また、宅配用や、送迎用など用途別に探している社用車の場合、中古車市場なら既にカスタムがされている状態で販売されていることもあるため、法人が中古車買取店で購入する上でメリットが多い可能性が高くなっています。
個人での利用用途も増えている
商用利用での人気が高いことから、ハイエースやキャラバンのイメージが宅配用や送迎用の法人向けと思う方も多いのですが、実はハイエースやキャラバンは個人で利用する自家用車としても人気があります。それは、利用用途によってアレンジ自在な広い荷室が要因です。
特に昨今ではキャンピングカーやレジャー仕様、車中泊が出来るアレンジにするなどの個人でのカスタムを楽しむ方も多くなっています。ロングボディは車台が大きくなるものの、総重量の幅も広がり、荷室にロードバイクを積んで移動用に使用されたり、床面をあげてベッドスペースを作り、車中泊でもフルフラットなベッドで眠ることが可能になりアレンジ次第で活用が可能です。
ハイエースやキャラバンを高く売れる買取店
ハイエースやキャラバンの人気が高く、中古車買取店でも仕入れたいと様々な業者が探していることをご紹介しました。では、中古車買取店が一番高く売れる売却先なのでしょうか。また、しっかりと相場価格での買取なのか見極めなければいけません。中古車買取店以外にもハイエースやキャラバンを高く売るならおすすめの売却先があります。こちらでご紹介します。
ハイエースやキャラバンは中古車買取店に売却するべき?
もちろん、中古車買取店でも良い買取り査定が出る可能性はあります。
中古車買取店のなかには、自社に整備や点検の設備を所有していて、買い取った車両を整備点検後、自社の店舗でそのまま販売することが出来る、直接買取・直接販売を行っている販売店があります。
このような中古車買取店なら、買取った車の整備、次のユーザーへの販売にいたるまで他社を間に挟まず一貫して行えるため中間マージンの発生がありません。中間マージンは、買い取った車を社外へ整備点検を依頼し、販売は自社店舗でしている時に、整備点検時に外部への費用が発生する費用のことを言います。
買取と販売は自社で行えるため、買取金額は売却する時の金額を前提につけることが出来ます。ただし、整備などを外注している場合、外注費用が発生するため、「再販の売却額―外注費用―買取費用=買取店利益」となり、外注費用が大きくなってしまうと、買取価格を高くつけることが難しくなってきます。
ハイエースやキャラバンを高く売れる売却先とは
ハイエースやキャラバンを高く買取ることが出来る売却先は、買い取ったハイエースやキャラバンをいかに高く再販することが出来る業者であるかどうかになるでしょう。
ハイエース買取後の販路が複数ある買取業者
走行可能で中古車としての再販をすることを前提として、買取をする中古車買取業者のなかで、ハイエースやキャラバンを高く買い取れるかどうかの見極めるポイントは、車としての販路をいかに広くもっているかによります。
例えば、地元に根付いた車屋さんで、地元の方から車を買取、そのまま地元の方へ車の売却をしているお店の場合、再販をする販路は地元に限られてきます。たとえ人気の高い車種であったとしても、確実に次の買い手がいる車でなければ売却出来る確率も低くなるため、数か月売却先が見つからず在庫になってしまうというリスクを負うことがあります。そのため買取額が低くなってしまうこともあるでしょう。
中古車としての売却先として高く買い取ることが出来る中古車買取業者は、在庫を抱える心配がない販路を多く持った業者で、さらに買取後の再販時に高い金額で売却することが出来る販路をもている業者であれば高く買取が出来ます。
不動のハイエースやキャラバンでも高く売れる売却先
不動車や故障車など車としての再利用が難しい状態のハイエースやキャラバンも、再利用出来るパーツなどとして部品ごとに査定が出来る業者なら買取が可能です。
またその部品ごとの査定をしたり、不動車や故障車でも活かすことが出来る中古車買取業者のなかでも、買取額が高くなる可能性がある業者は、販路が国内だけでなく海外にもある業者をおすすめします。
国内では事故や故障で動かなくなってしまった車の場合、価値が大きく下がってしまいます。それは中古車として活かすことが難しいことで車としての買取価格がつけることができないからです。しかし、海外では事故や故障によって動かなくなってしまった車であっても、一旦解体し壊れてしまったり不良のある部品を排除し、利用できる部品と付け替えて組み立てなおすことで、再度車として売却することが可能になっているのです。
特に、海外へ部品の輸出を行っている業者は、車として輸出を行うよりも解体後の工業部品として輸出をした方が輸送費をおさえることが出来るため、輸送コストはかからず、車として再販が出来れば高額での売却も可能となります。再販の金額が高くなり、利益が出ることが見込める業者であれば、輸出を行っている解体業者やリサイクル業者は予想以上の買取査定になることも少なくありません。不動車や故障車のハイエースやキャラバンだからといって、買取をあきらめて下取りで無料引取などに出してしまうと大きく損をする可能性もありますので、見積もりをまずはしっかりとってみることをおすすめします。
ハイエースやキャラバンを高く売るコツを伝授
人気が高く、売却先さえ間違えなければ高額売却が出来る可能性があるハイエースやキャラバンを、高く売るためのコツをご紹介します。
中古車買取の見積もりをとるなら複数社!
ハイエースやキャラバンは人気の高い車種です。どの買取業者もある程度、ハイエースやキャラバンなら売却することが可能な販路は持ち得ている可能性が高くなっています。
ただし、その中古車買取業者の中でも高い買取額をつけることが出来る業者を、パッと判断することは難しいでしょう。特に一般的には車の売却をする機会は決して多くありません。どんな中古車買取業者なら買取価格が高いのか、ハイエースやキャラバンの中古車買取相場は現在いくらくらいなのか、などわからないことも多いのです。
そのため、中古車買取の金額が高い業者を探す方法として有効な方法が、複数の業者へ見積もりを聞くことです。一社単独で見積もりを聞いてしまうと、本来その業者がMAXでつけることが出来た買取額まで上がることのないまま売却してしまう可能性も少なくありません。業者によっては、買い手のお客様からハイエースやキャラバンを探すように依頼を受けていることもあります。次の買い手がある業者は最も買取が高くなりやすいため、ギリギリまで買取をつけてくれることがあります。
いろいろな業者に見積もりをとることで、高く買い取ることが出来る業者に出会える確立も上がるのです。
カスタムするなら純正パーツは保管する
前述したように、ハイエースやキャラバンはアレンジ力の高い荷室が自慢のバンです。ディーラーでの購入時から2シーターで購入したという人もいますが、なかには購入後に席を取り外しベッドスペースに変えたり長尺な荷物を載せることが出来る荷室空間に換えたという方もいるでしょう。
このようにカスタムをした時、純正のシートを外して保管せずディーラーに回収を依頼してしまったりすると、売却時に純正パーツが足りない状態で売却しなければいけません。
国内での買取と売却を行っている業者では、カスタム後の状態で再販をしたりする業者も少なくないのですが、実は海外での輸出中古車の売却をする際、国や地域のルールによっては、カスタムされている車は売却が禁止されているところもあるのです。
そのため、たとえ外されていたとしても純正パーツを車内に積載していることで買取がマイナスにならないということがあります。保管するスペースがあるなら、カスタム後も純正パーツは保管しておくようにすることをおすすめします。
ディーゼルエンジンでも中古車買取は出来る
ハイエースやキャラバンは、製造が開始した当初から考えれば低年式で高燃費な車両も少なくありませんよね。ハイエースは初代が1967年、キャラバンは初代が1971年に販売されています。ハイエースはオイルショックの影響があった1979年以降ディーゼルエンジンの車両も追加しました。
ところが、2002年に制定された自動車NOx法が施行され、大都市圏を対象にディーゼル乗用車のなかで、排ガスの基準値に適合しない車は対象地域内に使用の本拠を置くことが出来なくなってしまったのです。これによって特定地域内では以前のモデルの購入が出来なくなり、販売をストップすることになりました。
その後、一部改良により排出ガス認定を受けることが出来たため、販売を再開しています。2002年より以前に販売されていたモデルの中古車は大都市圏を本拠地として車検を通すことができなくなり、再販が出来る販路が縮小されてしまいました。しかし、ディーゼルエンジンは高トルクで走行性が高く、軽油を利用するためコストを抑えることが出来ることから、排出ガス規制がない国や地域ではまだまだ利用価値がある車として利用されることもあります。
また、部品どり車としての再利用も可能です。ディーゼルエンジンで再販が出来ないという理由から、買取を断られてしまった場合も、買取が出来る業者はありますので、あきらめずに見積もりをとってみることをおすすめします。
まとめ
ハイエースやキャラバンなど、エンジンの上にキャブ(運転席)があるキャブオーバー型の自動車が、いかに人気が高く、売却するなら高く売れる可能性を秘めていることについて、ご紹介しました。高く売るためのコツや、ハイエースやキャラバンの特性を知っておき、車を売る時に役立たせていただければ幸いです。