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ポルシェ買取査定!契約当日にエンジン故障でも減額なし

車の豆知識

ポルシェといえば世界的にも有名なドイツの高級自動車メーカーです。1931年に設立されたポルシェは、高級スポーツカーとしても知られていますが、現在はセダンやSUVなども手掛けています。
今回は、愛車のポルシェの買取査定を依頼することになり、ポルシェは他の自動車メーカーと査定内容違うのかなど気になるところをチェックしてきました。実際にポルシェの買取査定を経験した体験談とともにご紹介します。

ポルシェ買取査定を受けて契約までの流れ

長年乗り続けてきたポルシェを売却することになりました。車買取店の査定額やそのやり取りについてご紹介します。

私は2007年から去年まで87年式ポルシェ911(カレラ)を所有していました。 この車は2007年に自分でアメリカから輸入したものです。一生の車として乗り続けるつもりでしたが、それができなくなりました。

家族が増えるタイミングでポルシェを買取査定へ

この車は一見、「ツーシーター=二人乗り」に見えるのですが、実は4人乗りです。
小学生までの子供しか乗れないような小さなシートが後部に2つあります。いってみると4シーターですが、実用的ではないシートが2つということです。普段は後部座席として使用することなく、背もたれを倒して荷物置きにしています。この、実用的ではない後部シートについて「保険対策ではないか」とポルシェ専門の修理屋さんが言っていました。

アメリカの保険コソコソ話

アメリカで一番維持費がかかるのが保険です。スポーツカーやSUVでツーシーターというのはとても保険代が高い。
この対策として無理やりシートを2つ付けたのではと仰っていました。アメリカでの車の維持費はとても安いです。車検もタダで受けることができるし、年間の登録料も数千円です。ガソリンも日本と比べるとかなり安い。車検がタダですよ。車検場に車で行けばタダにできる。車検もテキトーです。ライトが点灯するかと排ガスを機械でチェックして、あとは係りの人が乗り、数メートル走って、急ブレーキ。「はい、よし!」で終わり。ブレーキパッド、タイヤの磨耗、各液体のコンディション(残量など)、マフラーに穴が空いてないかなど、全くチェックしてない。だから、道路には裂けたタイヤの残骸や錆びてちぎれたマフラーが頻繁に落ちている。日本では考えられないですよね。アメリカは、車検や税金に比べると保険はかなり高いのです。 で、話はもどります。

ポルシェという車と家族

「家族四人なら、とりあえず子供が小さいうちはなんとかなるだろ!」と言われそうですが、これがダメなんです。 まず第一に、私が所有するモデルまでのポルシェは、後部座席にシートベルトがあるのですがこれが2点式ということ(この後のモデルからは3点式になっています)が要因です。売られているチャイルドシートは3点式のものばかり。2点式はほとんどない。次に、チェイルドシートを置くスペースがないことです。前の席と後部座席の間のスペースがありません。

後部席がファミリー向けとは言えず

もう一つは、アメリカ仕様は後部座席の座面が、日本仕様のモデルよりもかなり小さいこと。これは、ナイショの話なんですが、このままでは車検は通らないようです。どうやって車検を通ったのか私は知りません。いろいろな方の心遣いなのか、ただの見落としか?深く追求はしませんでした。それから、後部座席を取り去り、見栄の良いチャイルドシートをボルトなどで固定する改造をしてもらおうと思ったのですが、これをやってくれる人がいない。

どこの車屋さんも、「それはできるよ。でも、やらない。何かあった時に責任が持てなから。」と言います。この手の保安関係の改造は誰もやりたがらないのです。まあ、その気持ちは良くわかるので、改造は諦めました。 子供が一人の時は、助手席にチェイルドシートを置いて、妻を後部座席に小さく畳んで入れていました。
そんな妻に「後ろの席、全部使って良いからね~」というと、睨まれました。妻は車を降りた瞬間、毎回「腰が痛い」と泣いていましたが、私は聞こえないフリを貫く。これに買い物した荷物を入れると、完全にすし詰め状態です。特に、酷暑の夏は車内が暑い。この車は構造上、エアコンがあまり効きません。そんな中、二人目の子供がデキたのです。

愛車のポルシェを買取査定に出すことに決定

子供ができるとファミリーカーが必要になることも多く、ポルシェでは不便な事もありますよね。「愛車を売るしかない」のは残念だが、とてもハッピーな出来事ですのですんなりと売ることを決意しました。

ポルシェ買取査定の業者選び

まずは愛車を買い取ってくれるところをネット検索します。 すると、「ネット査定」というのがすぐに出てきます。すぐに査定額が出るのかと思ったのですが、その場では何も出ませんでした。 そのかわり次の日、買い取り業者から電話がきました。ネット査定ではないぞ!と言いたくなります。「是非うちで買い取らせてください」と言っていた大手の車買取専門店に件のポルシェで行きました。

大手の車買取専門店でポルシェの査定

査定係りの人が車をチェックした後、長いこと待たされました。待たされている理由を査定係りの人に聞くと、「この車はあまり市場に出回っていないため、査定額が決まらない。100万円までは行かないと思います」だって。
この車買取店での買い取り額、とんでもなく安いのではないか。

事前にポルシェの相場を確認していこう

私が、どうして安いと思ったのか? その理由は買い取り額が予測できるからです。ネットで同じモデルの買い取り状況を検索すると、いくらぐらいで取引されているのかが分かります。そこで事前にポルシェの買取額の相場を見てから査定にいっていたのです。

乗っていたポルシェの相場はもっと高かった

この車の取引額は平均で450万円ぐらいです。コンディションが良いものになると700万円を越えます。
私の車は、色は黒、フルノーマルで各機関絶好調。しかもこの前に月に車検を受けたばかり。外装のドアシールや全窓のシール(8万円)、エアコン(25万円)も車検の時に整備しました。
事故歴(修復歴)もない車です。ただし、毎日の足代わりに使っていたので走行距離は多く、34万キロでした。(日本にあるこのモデルで、これぐらいの走行距離を走っている個体はなかなかないと思います)
ちなみに、エンジンとトランスミッションは一度もオーバーホールなどしたことがありません。それどころかクラッチさえも一度も交換していません。優しく乗れば、34万キロもクラッチは交換する必要はないのです。とても丈夫な車です。日本で売りに出ているポルシェを見ているとたった7、8万キロ程度のの走行距離で「エンジンオーバーホール済み」となっているものが沢山ありました。これが不思議です。「どんな下手な運転をしたの?」と言いたくなります。

この車買取業者はやめておこう!と思ったポイント

大手車買取店で査定を待っている間、隣のテーブルで買い取りの商談をしているところが聞こえて、この車買取業者に売却することは止めました。それは、このような会話だったからです。

店員「お客様の車だと(買い取り額は)8万円になります。」

お客「え、それだけなんですか?特に傷はないし、まだそんなに走ってないのに?」

店員「もちろん、コンディションで値段は変わりますが、でも、一番の基準は『今現在、いくらで取引されているか』なので、これぐらいの値段になります。」

現在の取引についてを査定評価に組み込んでいるというやり取りを聞きました。ということは、私のポルシェが100万円というのは現在の相場から行っても低すぎることになります。他をあたることにしました。

複数社にポルシェ買取査定を申込み

お世話になっていたポルシェの修理屋さんに「買い取ってもらえますか?」と聞いたところ、「委託販売なら置いても良いけど、いつ売れるかわからんよ。この車、値段(市場価格)がかなり上がっているから値段を下げればすぐに売れるかもね。それでも100万円以上にはなると思うけど。」と言われました。

相場を確認していたから希望価格が決まっていた

これは困る。「子供が生まれる前まで」という期限があるのと、売ったお金で次の車を買う必要がある。ここに車を預けるのは最後の手段にしよう。再度、ネット検索をしていると、輸入車専門で中古車の販売を行っている会社を発見しました。 この会社の中古車在庫を見ると、ポルシェもある。 とりあえず査定だけでもやってもらおう、と向かいました。

車をチェック後、店長さんと話しました。

店長「いくら欲しいですか?」

私「最低でも200万円は。」

店長「良い線です。この車の市場価格は400~500万です。私はこの車を買い取った場合、最低でも100万は利益が欲しい。200万で買い取って、機関の整備とペイントの補修に100万円かければ、100万の利益が見込めます。200万出せる理由は、フルノーマル、色が黒、エンジンの調子がとても良いことです。改造車だと値段が落ちます。色は黒か白がよく売れます。それから、私の店はポルシェを整備できるスタッフがいます。整備するのに外注に出す必要がないので高く買い取れます。この車は、中国人が買い占めているため出回っている個体が少なく価格が急騰しているみたいです。今現在での取引なら200万円でOKですが、市場価格は変動します。数カ月で急落することもありますし、さらに高騰することもあります。今の感じだと今が最高値だと思いますが、これは断言できません。いつ頃、引渡し可能ですか?」

私「次に車が見つかり次第、ということにしてもらえれば助かります」

店長「もし、うちで次の車を購入していただけるなら、気に入った車が見つかるまで代車を用意します。すぐにお車を引き取らせていただけるなら200万円出します。」

私「いま(他店で)商談中の車があります。その車がダメだったらお願いします。明日までに決めるので、その商談まで待ってください。」

店長「了解しました」

といった具合で、とんとん拍子に事が運びました。この店長は商談がとても上手で、私が自分の車の市場価格を調べていることもわかってました。「最低でも100万は利益が欲しい」と言ったり、価格の内訳などの詳細を丁寧に教えてくれたりしたところに好感が持てました。 ここで売ることにしました。

ポルシェを買取店に売却して引渡し

次の日、他店での車(次の車)の商談が成立したので、二日後に車を引き渡すことになりました。

引渡し当日にまさかのアクシデント

引渡し当日の朝、近くの神社で「車のお祓い」ではなく、「車に対しての感謝奉納」をしようと思いました。車はいつも綺麗だったのですが、最後なのでもう一度洗車してから神社に向かいたかったので、洗車場に行こうとすると、ここでトラブル。エンジンがかからないのです。車内から煙がで出来ました。

こんなことは今までになかったことです。

車買取専門店へ正直に事情を説明

私「すいません。エンジンがかかりません。昨日まで絶好調でしたが、今日はエンジンがかかりません。」

店長「そういうことはよくあります。古い車なので想定内です。問題ないですよ。査定額も200万のままでOKですので心配しないでください。こちらでレッカーを手配します。」

いきなりのトラブルで、修理代の分、査定額も落ちると思っていたのですが200万円のままでいいと言ってくれました。この店長はとても良心的です。すぐにレッカー車が来て愛車を運んで行きました。(レッカー車が到着すると同時にドシャ降りの雨。車も悲しいのかな。悲しさ倍増でした。)取引成立後、故障のことが気になったので、後日、この会社までポルシェの様子を見に行きました。

店長「今は、エンジンかかりますよ」

私「スターターかスターターに関係する配線が悪かったのですか?」

店長「それがわからないんです。いろいろチェックしましたが、悪いところが見つかりません。あの日、レッカーで到着した後、エンジンはかかりました。もう一度点検して、しばらく店で使って問題ないようだったら売りに出します。」

そんなこともあるんですね。今回の買い取りで良い勉強をさせてもらいました。

ポルシェ買取査定の実体験!まとめ

今回は、愛車のポルシェを車買取店に売却するにあたって知りえた実体験をご紹介しました。車買取店で査定を受けるなら気を付けたいことは、「市場価格は誰でもネットで検索すればわかる。でも、それを隠そうとしたり、その価格とは違った査定額を提示する買い取り会社がある」ということと、「車を売るときは、まずは自分の車の市場価格をネットで調べること。自分の車の市場価格を知った上で、買い取りの商談をしないと損する。」それから、「その車を知っている人(自社でその車を整備できるところ)に車を売るほうが高値がつく」ということ知ることができました。
ぜひ、車買取店で査定を受ける前の参考にしてみていただければと思います。