車の廃車手続きの際には、必要書類の一つとして車検証の提出が必要です。しかし、こういう時に限って車検証を紛失してしまっている事があります。
そこで、今回は車検証を紛失してしまった場合の廃車手続きの方法についてご紹介いたします。
また、やっちゃった。
お主、本当に色んな書類を失くすのぉ。
原則、車検証がないと廃車手続き廃車出来ない
それでは、車検証の紛失をしてしまった場合の廃車方法について、ご紹介していきたいと思います。
まずその場合の前提条件を見ていくことにしましょう。冒頭でも触れている様に、車検証は廃車の際に提出が必要な書類の一つです。なので、紛失してしまったと言えど、そのままの状態では廃車手続きを進める事はできません。
がーん!やっぱり無理なんだ。
残念じゃが、そのままでは無理じゃな。
とは言え、車検証を紛失してしまっても、手続きをすすめる方法は存在しますので、その点はご安心ください。
車検証紛失時の2つの対処方法
では、ここからは車検証を失くしてしまった場合の対処方法についてご紹介いたします。なお、その方法は一つではなく、2通りの方法が存在しますので、念のため両方ともご紹介しようと思います。
車検証の再発行
一つ目の方法は、恐らくほとんどの人が模索するであろう「車検証の再発行」という方法です。内容としては見たまんまの意味ですが、今まで持っていた車検証に記載の内容そのままに、証明書を再発行を行う方法です。
その方法としては、運輸支局(昔は陸運局という名称でした)の窓口においてある車検証の再交付申請書と理由書の2枚に必要事項を記載し、発行手数料の300円と一緒に提出すれば再発行が可能です。その際免許証の提示も必要です。
基本的に書類提出を行えば、少しの待ち時間はあるものの当日の交付が可能です。しかし、3月などの廃車手続きのピークの時期の場合は、窓口やスタッフ側の手続きが混み合い、交付が後日にずれ込む可能性があります。なので、この時期に必要になった場合は可能な限り開庁と同時に手続きに移れる様、早めに行動しておきましょう。
車検証の再発行申請に必要な物
- 車検証再交付申請書
- 理由書
- 手数料300円
- 免許証の提示
別の書類で代用
続いて、2つ目の方法は、車検証に代わる別の書類を用意して廃車手続きを行う方法となります。その書類は、「登録事項等証明書」という聞き慣れない名称のもので、様式はちがうものの車検証に記載されている項目が全て記載されている書類となります。
この書類も運輸支局にて発行することが可能なものですので、窓口に置かれている登録事項等証明書交付申請書に必要事項を記載して、発行手数料300円と本人確認書類と一緒に提出しましょう。
また、登録事項等証明書も申請の当日に交付が可能な書類ですので、受け取りを行えばそのまま廃車手続きを行うことも可能です。
登録事項等証明書交付申請に必要な物
- 登録事項等証明書交付申請書
- 手数料300円
- 免許証の提示
で、結局どっちが良いの?
そうじゃのぉ〜。その点も紹介しておこうかの。
車検証の紛失時どの対応がオススメ?
上記の通り車検証の再発行だったり、登録事項等証明書の代用という2通りの方法が可能と紹介しました。
が、なまじ選択肢が出来てしまったが為に、そこでどちらの方法で進めようか迷われる方も出てくるでしょう。これに関しては、ぶっちゃけどちらを選択されても問題はありませんので、「敢えてオススメするなら」という目線からお話ししようと思います。
廃車の場合は登録事項等証明書がオススメ
まずは、大前提となる「廃車」に着目するとなると、どちらかと言えば登録事項等証明書がオススメです。その理由は、細かいことですが登録事項等証明書の発行の際には、車検証の再発行に必要な提出書類よりも1枚少ないという理由からです。
ちなみに、その1枚は理由書なのですが、登録事項等証明書の交付申請書の中には理由を記入する項目が設置されている為、実質的に記載が必要な内容自体は同じです。単純に書類の枚数が1枚少ないというだけですので、そこを気にされない場合は、やはりどちらの方法でも変わりはありません。
万が一、そのままの乗り続ける場合
次にご紹介するのは、車を廃車にはするが、廃車日までに日数が空いている場合です。この場合は、その車を運転する機会がありますので、車検証を車に積載しておく必要があります。
なお、車検証を不携帯の状態で車を運転する事は、道路交通法上では違反行為に該当します。なので、そういった場合に関しては、登録事項等証明書の発行ではなく、車検証の再発行を行う様にしましょう。
手間も登録事項等証明書の発行とさほど変わらんしの。
まとめ
以上が、車検証の紛失時に廃車手続きを行う2つの方法となります。もし、すぐに廃車を行う予定で、車にも乗車しないと確定しているのであれば登録事項等証明書の代用で必要書類として揃えることが可能です。
もし、廃車日はまだ少し先で、その間に車を運転する可能性がある場合は、車検証がないと違反になってしまいますので、車検証の再発行を行いましょう。
どちらも、記載事項も必要になる手数料300円も共通の内容ですので、切り分けも面倒な場合は「運輸支局で車検証の再発行」という方法だけを覚えていれば問題ありません。