テレビやネットなどのニュースで高速道路での逆走に関するニュースを目にしたことが1回はあるのではないでしょうか?高速道路での逆走がたびたび発生してしまっています。全国の高速道路では、概ね2日に1回のペースで逆走が発生してしまっている計算となっているのです。高速道路での逆走事案はインターチェンジやジャンクソンでの発生が全体の約6割となっており、逆走を起こしたドライバーは65歳以上が全体の約7割、そのうち75歳以上が約5割を占めています。高速道路での逆走による死亡事故もとても多くなってしまっているのです。
こちらの記事では、高速道路での逆走が起きてしまう原因や逆走が発生しやすい場所や注意点などについてご紹介いたします。高速道路での逆走は、重大な事故につながってしまう可能性もあり非常に危険です。誤って高速道路で逆走をしてしまわないためにも、こちらの記事を参考にしてみてください。
なぜ高速道路で逆走が発生してしまうのか?
高速道路は一方通行です。Uターンやバックはもちろん、逆走は違反行為です。それらの行為は違反行為以前に、重大な事故にも繋がりかねないとても危険な行為です。では、なぜ一方通行である高速道路で逆走が発生してしまうのでしょうか?
高速道路での逆走を年齢別の割合で見てみると、75歳以上の高齢ドライバーによる高速道路での逆走が大きな割合を占めているようです。高速道路で逆走が発生してしまう4つの原因について詳しく見ていきたいと思います。
逆走の発生件数は2日に1回!? 高速道路での逆走事情とは
高速道路を管理するNEXCO各社によると、全国の高速道路では概ね2日に1回の頻度で逆走が発生しているといいます。そのなかでも、逆走事案の約6割が、インターチェンジ(IC)、ジャンクション(JCT)で発生。逆走した運転手の年齢は、65歳以上が69%で、そのうち75歳以上が48%を占めています。
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/b70ec9e0447befdca6b2fa4ac250356fc32edead
認識している故意での逆走
高速道路で逆走が発生する1つ目の原因が、認識している故意での逆走です。逆走が危険行為であり違反行為であるということを認識しているにもかかわらず、自己中心的な考えだけで高速道路を逆走するというケースもあるのが現実です。たとえば、目的のルートを通り過ぎてしまった、JCTにおける分岐点で進む方向を間違えてしまったことなどによりUターンをして高速道路本線に戻ろうとする故意による逆走が発生しています。認識している故意での逆走は、非常に危険な行為であり重大な事故に繋がりかねます。たとえ道を間違えたとしても、逆走は絶対にしてはいけません。
認識していない過失での逆走
高速道路で逆走が発生する2つ目の原因が、認識していない過失での逆走です。逆走をしているということに気づいていない状態で、走行を続けてしまうというケースもあるようです。認識していない過失での逆走では、高齢ドライバーの割合が高くなっており65歳以上の運転者によるものが全体の9割以上となっています。ですが、高齢ドライバーだけではなく若い方でも認識していない過失での逆走が起きていますので、ひとりひとりの注意が必要です。
逆走自体を認識していない
高速道路で逆走が発生する3つ目の原因が、逆走自体を認識していない逆走です。高速道路で逆走が起きてしまう原因として、一般道から高速道路出口ランプなどへうっかり進入してしまい認識がないまま高速道路を逆走してしまうケースが最も多い傾向があるようです。逆走をしてしまっているドライバーは逆走自体を認識しておらず、違反だという自覚もないケースが多いようです。逆走自体を認識していない逆走は、高齢ドライバーによる逆走が9割以上という高い割合を占めてしまっているようです。
パニックによる逆走
高速道路での逆走の多くを占めている高齢ドライバーが逆走による事故に陥る要因として、パニックを起こしてしまうことがあげられます。高齢ドライバーは加齢によりどうしても判断能力が鈍ってきてしまい、想定外のことが起きてしまうと思わず間違った判断をしてしまいがちです。たとえば、高速道路上で行き先の間違いに気が付いても、高速道路上でのバックやUターンは非常に危険なので、本来であれば次の出口まで走行するという判断をします。しかし判断能力が鈍ってしまっていると、とっさにミスを回復させようとすることで逆走に繋がってしまうのです。
高速道路で逆走が発生しやすい場所や注意点
高速道路で逆走が多く発生してしまっている場所には共通点があるようです。では、高速道路で逆走が発生しやすい場所というのはどのような場所なのでしょうか?高速道路で逆走が発生しやすい場所を知っておくだけでも気を付けることが出来ます。また、高速道路で逆走をしてしまわないための注意点や高速道路で道を間違えてしまった場合の対応方法、逆走している車に遭遇した場合の対処法などについてもご紹介いたします。万が一の場合に備えて、ぜひ参考にしてみてください。
高速道路で逆走が発生しやすい場所
高速道路で逆走が発生しやすい場所としては、とくに以下の3カ所があげられます。
- 一般道から高速道路への誤進入
- ジャンクションにおける分岐点付近
- インターチェンジ付近
逆走をしてしまわないための注意点
高速道路では逆走を防ぐために、路面標示や矢印板、進入禁止の看板やラバーポールの設置、また逆走を知らせる警告表示などで注意喚起を行っています。高速道路やサービスエリア、パーキングエリアでは標識・標示の確認を必ず行いましょう。故意ではなくても間違って高速道路を逆走してしまうというケースも少なくはないので、標識や標示の確認を怠らないように気を付けましょう。
高速道路で道を間違えてしまったら
高速道路上で目的の出口を通り過ぎてしまったりジャンクションにおける分岐点で進む方向を間違えてしまった場合には、次のインターチェンジまでそのまま走行し料金所でスタッフに乗り過ごしたことを伝えましょう。料金所のスタッフが目的のインターチェンジまで戻るルートを案内してくれます。高速道路で道を間違えてしまったとしても、くれぐれも逆走はしないように注意してください。
逆走している車に遭遇した場合の対処法
万が一、高速道路を走行中に逆走している車に遭遇してしまった場合には、すみやかに通報をしましょう。同乗者がいる場合は同乗者が110番通報を行う、もしくは非常電話などから管理会社に通報をしましょう。通報する際は、まずは自身や同乗者の安全の確保を行ってください。前方に逆走している車を発見した場合は、ハザードランプを点灯させて知らせるなどをし、衝突を避けるように注意してください。また、自身が車を走らせている走行路線上に逆走する車がいる場合には、情報版での「逆走車有、注意」という警告表示やハイウェイラジオでのアナウンスが流れますので、万が一そういった場面に遭遇した場合には車の走行スピードを落とし十分な車間距離を取って前方には必要以上に注意をしてください。
まとめ
今回は、高速道路での逆走についてご紹介いたしました。実際に高速道路での逆走はかなり多い件数発生しています。高速道路での逆走はとても危険です。死亡事故に繋がってしまっているケースも少なくはありません。自身が逆走しないことはもちろん、万が一逆走している車に遭遇してしまった場合にはすぐに安全を確保し、すみやかに110番もしくは非常電話で通報をするようにしてください。また、普段から防衛運転を心掛けるようにしましょう。高速道路での逆走が多く発生しているように、自身は交通ルールやマナーを守っていたとしても、いつ巻き込まれるかはわかりません。絶対大丈夫という確信は持たずに、車の走行中は万が一のことを想定し周囲の状況に目を配るようにしましょう。