ラジエーターという装置をご存じでしょうか?
ラジエーターとは、クーラントを冷ますための装置です。
グリルの内側に取り付けられ車が走行する際、走行風を受け冷やします。
またラジエーターの裏には扇風機のような装置が取り付けられており、その羽が回ることで2重に冷やしているのです。
この装置はなかなか壊れるものではないものの、装置自体が劣化したり何かの衝撃を受け壊れることがあります。
ラジエーターが壊れるということは、エンジンのオーバーヒートにつながります。
そのため故障した際は素早く修理を行い、エンジンへのダメージを抑える必要があるのです。
今回はラジエーターの構造や安く修理する方法などをご紹介してきます。
ラジエーターの交換費用を知る前にまずは構造や故障原因を知っておこう!
ラジエーターの故障原因を知る前に、どんな役割がありどのような構造になっているのかを知る必要があります。
この仕組みを知らなければ、故障した場合気づくのが遅れるだけでなく、前兆を見逃しエンジンにまでダメージを与えてしまう恐れもあるからです。
ラジエーターはそこまで難しい構造ではありません。
しかし車についての知識がない方からすれば少し難易度が高いかもしれないので、簡単にご説明していきます。
ラジエーターとは冷却水を冷ます装置!
まずラジエーターとは、クーラントと呼ばれる冷却水を冷ます役割を持ちます。
冷却水であるクーラントは、その名の通りエンジンを冷ます水です。
高温になったエンジン内部を循環し熱を奪います。
しかしずっとエンジン内を循環していると、冷却水といえど熱を持ちます。
そのため定期的にエンジンの外に流れ熱を放出しているのです。
そしてさらに冷却効率を上げるためにラジエーターが存在し、細かい通り道を流れることでクーラントの熱を素早く奪います。
ラジエーターの裏には扇風機の羽のようなファンが取り付けてあり、クーラントがエンジンから出ていく際は、このファンが回りラジエーターに風を当てます。
つまりラジエーターの目が細かいのは、素早く熱を放出するためなのです。
エンジンの外に流れ出る冷却水の温度は90℃近くあるため、ラジエーター付近のホースを触る際は注意しましょう。
そして冷却されたクーラーントは再度エンジン内に流れ込み、エンジンを冷まします。
この繰り返しを行い、エンジンが高温になりすぎるのを抑えているのです。
ラジエーターの故障原因の多くは劣化!
ではラジエーターの故障原因についてご説明していきます。
ラジエーターは簡単に壊れるような装置ではありません。
しかし10年近く使用しているようなラジエーターは、劣化することでサイドタンクが割れたりラジエーターキャップの圧力弁が故障することがあります。
サイドタンクの割れは水漏れの原因となります。
放置しておくと循環するための冷却水がなくなり、エンジンを冷ますことができなくなってしまうのです。
そうなるとエンジンは熱を冷ますことができません。
最終的にはオーバーヒートという形でチェックランプが点灯し、エンジンが壊れます。
そのためラジエーターが故障した際は、素早く修理を行う必要があるのです。
その他の原因としてはグリルの内側についているため、事故を起こしてしまった際ぶつけやすい装置だといえるでしょう。
事故車ではフロントバンパーをぶつける頻度が高い傾向にあります。
そしてラジエーターはフロントバンパーの真裏に位置しているため、バンパーがへこんでいるということはラジエーターも壊れている可能性が高いということです。
事故の修理の際、バンパーだけでなくラジエーターやコンデンサーなどを交換することも多く、修理金額が高額になりやすいという特徴があります。
ラジエーターの交換費用はリビルト使用で安くなる!
ラジエーターの修理費用は車種にもよりますが、10万円を超えるものも少なくありません。
その理由はラジエーター本体が高いということと、ラジエーターを交換するということはクーラントを全て抜かなければなりませんし、バンパーも外さなければならないからです。
そのため工賃でも数万円の費用が発生します。
しかしリビルト品を使用することで修理費用を抑えることも可能です。
ラジエーターの交換費用は10万円以上かかる場合も
先ほどもお伝えしましたが、ラジエーターの修理費用は10万円を超えるものがほとんどです。
ラジエーター本体の修理はできないため、基本的には修理ではなく交換という作業になります。
大きな車になればなるほどラジエーター本体の値段は高く、本体代だけでも10万円以上のものも少なくありません。
そして作業工賃も数万円かかってしまうのです。
事故車であれば故障した部分だけ交換という形をとることがほとんどですが、劣化したことで交換するのであればラジエーター本体だけでなく、その周辺のパーツも交換しておいた方がよいでしょう。
例えば、ラジエーターホースも劣化することで、水漏れが発生します。
そのためラジエーターを交換する際一緒に交換しておくことがほとんどです。
その他にもサーモスタッドやラジエータキャップなども同時に交換しておけば、後々故障するリスクを減らせます。
このようにラジエーターを交換する際は、その周辺のパーツも一緒に交換することが多いため料金が高くなりがちなのです。
リビルト品を使えば部品代が安くなる
工賃に関してはどうしようもできませんが、ラジエーター本体に関してはリビルト品の使用で安くすることができます。
リビルト品とはリサイクル品のことです。
例えばラジエーターサイドタンクが割れているラジエーターがあったとしましょう。
故障したラジエーターをリビルト業者が回収し、壊れた部分だけを修理することで再度使用することができます。
リビルト品は新品よりも数万円安くなることも多く、ディーラーでも取り扱っている信用できる商品です。
リサイクル品は嫌だなあと思う方もいるかもしれませんが、修理と一緒に清掃も行うため見た目も新品とあまり変わらないほどとなっています。
ラジエーターの故障は突然起こることも少なくありません。
気づいたときにはサブタンクが空になっていたなど、知らないうちに水が抜けエンジンがオーバーヒートしそうになっていることもあります。
そして突然、10万円以上の修理費用が発生するのです。
そのため故障する前に気づき早めの修理が必要だといえるでしょう。
急に高額な修理費用が発生したとしても払える方は少ないと思います。
しかし放置しておくとさらに高い修理費用となってしまうため、そんな時リビルト品を使用しできるだけ出費を抑えてみてはどうでしょうか。
まとめ
ラジエーターとはエンジンを冷却する水を冷ます役割を持つ装置です。
故障したまま放置しておくと、エンジンにダメージを与えてしまい、最悪の場合オーバーヒートにつながります。
そのため故障した際は、すぐに修理が必要です。
しかしラジエーターの修理費用は高額で、10万円以上する車種も少なくありません。
そんな時はリサイクル品であるリビルト品を使用し、ラジエーター本体の値段を安くするという方法もあります。
また故障してから気づいても手遅れの場合もあるので、定期的な点検を行い故障する前に気づくことが大切だといえるでしょう。
そしてラジエーターは10万キロほどで故障することが多いため、乗り換えを検討するのも一つの選択肢だといえます。
修理費用と乗り換え費用どちらがいいかは、今後どうしたいかによります。
自分のライフスタイルと予算を検討し、後悔しない選択を行いましょう。
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