トヨタ車上位独占!?レクサスやランドクルーザー、プリウスが狙われる理由とは?

自動車盗難事故実態調査によると、2020年の盗難件数は2年連続で年間1万件を下回っています。
しかし自動車盗難件数は減少しているなかで、トヨタ車のランドクルーザーホンダ車のヴェゼルなどは、昨年よりも盗難件数が増加している傾向があるようです。

トヨタ車が上位独占!?レクサスやランドクルーザー、プリウスが狙われる理由とは?これらの理由と併せて、大切な愛車が盗難被害に遭わないための盗難防止対策についてもご紹介したいと思います。大切な愛車を守るためにも、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。

トヨタ車は狙われやすい?!

例年、盗難被害に遭ったクルマのなかでダントツでトヨタ車が盗難被害件数が多くなっています。
では、なぜトヨタ車は盗難に狙われやすいのか?トヨタ車が狙われやすい理由とは?盗難被害に遭いやすい車種についても併せてみていきたいと思います。

トヨタ車が盗難被害の上位独占

2020年自動車盗難事故実態調査ワーストランキングは以下の通りです。

  1. トヨタ・ランドクルーザー
  2. トヨタ・プリウス
  3. レクサス・LX
  4. トヨタ・アルファード
  5. レクサス・LS

一般社団法人日本損害保険協会による自動車盗難事故実態調査によると、2020年の自動車盗難事故ワースト1位は、トヨタ車のランドクルーザー。ワースト5のうちの3個が「トヨタ車」、残り2個もトヨタ自動車が展開する高級車ブランド「レクサス車」という結果となっています。ワースト10と幅広くみても、9個がトヨタ車もしくはレクサス車という結果になっています。例年のワーストランキングを見てみると、ランキングに入ってしまっている車種にほとんど変化はなく盗難されやすい車種は特定の車種に集中している傾向があるようです。また、本体価格が高い車種がやはり盗難被害が多いという傾向もあるようです。トヨタ車は海外でも世界のトヨタといわれているほどのブランド力があるので、盗難被害にも遭いやすくなってしまうようです。

盗難に遭いやすい車種は海外でも人気の高い車種

盗難件数のワーストランキングを見ていると、日本国内はもちろん海外でも人気の高い車種という傾向があるようです。盗難被害に遭いやすいクルマは窃盗犯からすればいわゆる売れるクルマです。日本車は性能の良さから海外からも非常に高い評価と人気を得ています。そのなかでもトヨタ車は耐久性や信頼性が高く、新車はもちろん中古車であってもとても高い人気を誇っています。日本で盗難したクルマを日本で流通させるには難しいため、盗難されたクルマはそのまま海外に輸出されたり、解体・分解をしてから部品として輸出されることがほとんどです。そのため、海外でも人気の高い車種が狙われやすいという傾向になってしまうのです。このように海外でも人気の高い車種つまりトヨタ車が盗難されやすいクルマとなってしまっているのです。

盗難事故や車上ねらい事故の被害が多い場所や時間帯

盗難事故や車上ねらい事故の被害には、共通点がいくつか存在します。そのなかで、盗難事故や車上ねらい事故の被害が多い場所盗難事故や車上ねらい事故の被害が多い時間帯にはある程度の偏りが見られます。そこで、盗難事故や車上ねらい事故の被害が多い場所や時間帯を詳しくご説明したいと思います。盗難事故や車上ねらい事故に遭わないためには、ご自身でこういったことを把握しておくことも大切です。

盗難事故や車上ねらい事故の被害が多い場所

盗難被害の発生がもっとも多い場所は、自宅(屋外)が過半数を超える結果となっています。盗難被害に遭ったクルマの場所としては、屋外駐車場に置いてあったクルマが圧倒的に多く、屋外駐車場が盗難被害に狙われやすい場所となってしまっています。たとえ自宅であっても、屋外の駐車場となると盗難被害の件数が上がっているようです。フェンスやゲートがないなどの侵入しやすい屋外駐車場や照明が設置されていないなどの周囲から目につきにくい屋外駐車場は、気を付けましょう。

盗難事故や車上ねらい事故の被害が多い時間帯

盗難被害の発生がもっとも多い時間帯は、深夜から朝となっており全体の約7割を占めています。薄暗い場所で窃盗に及んでいるといえるでしょう。かといって、日中の盗難事故発生率も近年は増加傾向にあるという結果になっています。

自動車の盗難に遭わないための3つの対策

キーは必ず抜いてドアロックをする

ドアロックをしていなければクルマのセキュリティシステムは動作しないことがほとんどで、せっかくセキュリティシステムが装備されていたりオプションでセキュリティシステムを付けていても、ドアロックをきちんとしていなければなにの意味もなくなってしまいます。近年では、たとえドアロックをしていても盗難被害に遭ってしまうケースもありますが、キーを付けたままにしておいたりドアロックをせずにいると、それこそ簡単に盗難被害に遭ってしまいます。最低限クルマのキーは必ず抜いてドアロックをし、もちろん窓も閉めることを徹底的にしましょう。

盗難防止機器を使用する

車輌盗難防止機器の使用は、盗難事故を防ぐのにとても効果的といえるでしょう。また、防犯をしているということがわかるようにすることも効果的です。車輌盗難防止機器にはさまざまなものがいくつかありますが、おすすめの車輌盗難防止機器をピックアップしてご紹介したいとおもいます。

  • ハンドルロック

ハンドルロックには、鍵式のものやダイヤル式のものが用意されています。カー用品店のほかネットでの購入も可能となっています。

  • タイヤロック

タイヤロックとは、ホイールごとタイヤを固定することで自走を困難にする装置です。盗難の犯行を抑止する装置としてはとても効果です。

  • 盗難防止ネジ

盗難防止ネジとは、ナンバープレートの盗難を防ぐ装置です。ナンバープレートだけが盗難にあう被害も少なくはなく、ナンバープレートが盗難にあってしまうと二次犯罪に使用されてしまう可能性が考えられるのです。また、盗難防止ネジはナンバープレートの盗難被害だけではなく、車輌自体の盗難防止にも効果的といわれています。

  • イモビライザー

イモビライザーとは、電子的なキーの照合システムにより専用のキー以外ではクルマのエンジンが始動しない車輌盗難防止システムです。イモビライザーが搭載されているかどうかは車種によって異なります。車種によっては標準装備されていたりオプション装備が可能となっています。

  • イモビカッターガード

イモビライザーが浸透するにつれて今度はイモビカッターというイモビライザーを作動させていても、それをカットしてエンジンを始動させるという盗難手口が増加しました。そのようなことから、今度はイモビカッターを防ぐイモビカッターガードが出回りだしたのです。ネットでの購入も可能となっています。

  • 警報通報装置

警報通報装置とは、クルマに衝撃を受けたときやクルマに異常が起きたときなどに警報音が鳴る車両防犯装置です。カー用品店のほかネットでの購入も可能となっているおり、車種によっては標準装備されていたりオプション装備が可能となっています。

駐車場の防犯設備を確認

クルマを停めている駐車場の防犯設備は万全でしょうか?防犯カメラや防犯用のセンサーライト、照明設備がある駐車場かどうかで、盗難被害に遭う確率は大きく変わってきます。防犯設備が万全の駐車場であれば、窃盗犯からすれば車輌を盗難するリスクが高く感じます。自宅の駐車場に車を停めているのであれば、大事な愛車が盗難被害に遭わないようにするためにも出来るだけの防犯設備を整えることをおすすめいたします。

まとめ

今回は、盗難被害に遭いやすいクルマの状況や大切な愛車が盗難被害に遭わないための盗難防止対策などについて、ご説明いたしました。
盗難に遭ってしまったクルマのその後のルートをたどることや取り戻すことはとても難しく、クルマの盗難事件のうち約8割が未解決となってしまっている現状があります。クルマの盗難被害に遭わないためには、防犯対策をしっかりとして狙われにくくすることが大切です。大事な愛車はご自身できちんと守りましょう。