個人利用の中型トラックや、商用利用の大型トラック、トラックと言っても最大積載量やボディサイズなど、さまざまな種類があります。
日本国内のトラックの製造メーカーというと、いすゞ、トヨタ自動車、日産自動車、日野自動車、マツダ、三菱ふそう、UDトラックスがあります。新しいトラックに乗り換えるときは正規ディーラーで下取りに出す方も多いかもしれません。トラックを所有していても、買取できる業者はあるのか、いくらくらいで買い取ってくれるのかはご存じない方が多いのではないでしょうか。
こちらではトラックを買取りできる業者の特長や、トラックを高く売るためのコツなど、詳しくご紹介します。
トラック買取のポイントは、活かせるか活かせないか
トラックの買取業者を探す時に一番気にするべきポイントとはなんでしょうか。それは、買い取ったトラックをいかに活かすことが出来るか、または活かす販路があるかどうかです。
買い取った動くトラックを活かす方法
買い取ったトラックはどうすれば活かすことが出来るのでしょうか。トラックは、状態次第で活かし方は異なってきます。動くトラック、まだまだトラックとしての再利用が可能なトラックは、トラックの売買を行っている専門業者や中古車買取業者なら活かすことが得意でしょう。
特に建設関係や輸送関係など、法人用途のトラックなら、懇意にしているトラックの専門店やディーラー、整備工場があるかもしれません。買い替えの際は、トラックの下取りを利用するという法人も多いでしょう。
しかし、下取りとなると次の買い替えのトラックがある前提の値引きでの対応になることがほとんどで、買取金額になることは少なくなります。ディーラーに下取りに動くトラックを出してしまうと金額としては損をすることもあるかもしれません。
もう一度トラックとして活かすことが出来る販路、トラックの再販や整備などが自社で行うことが出来る買取業者に売却することをおすすめします。
買い取った動かないトラックを活かす方法
動かないトラックを活かす方法とは、どんな方法があるかご存知でしょうか。故障や事故等の理由で動かなくなってしまったトラックは、輸送などにコストがかかる可能性もあり、また大型トラックは輸送が出来る手段をもつ業者も少ないため、なかなか活かす方法を探すことが難しいと思います。
そのため、不動のトラックは買取ではなく無料で引き取りをしている業者を探したり、購入したディーラーに出来るだけ費用を抑えて引取を依頼したりということもあるでしょう。
実は、動かないトラックであっても活かすことが出来る業者があります。トラックの修理や、リサイクルをする業者があるのです。特に古かったり、製造が終了しているトラックを長く使用している法人や個人の方にとって、トラックの修理が難しいことがあります。それは、修理用の部品が見つからないことがあるからです。
普通の乗用車に比べると販売台数も少なくなるトラックは、トラックの種類ごとに必要な部品も異なっているため部品の取り寄せにも一苦労となることがあります。そのため、トラックの解体をし、リサイクルパーツを取り出して再販が可能な業者であればトラックの買取りをする際に良い査定をつけることが出来るのです。
トラック買取業者の探し方のポイント
トラックの買取を行っている業者はどんなところをポイントに探すと、高く買い取ってくれたり、手続きが楽だったりするのでしょうか。こちらでは、トラックの買取業者を効率よく探すためのポイントを3つご紹介します。インターネットや検索サイトで探す時の参考にぜひご覧ください。
1.海外輸出をしているか
より高い買取をつけることが出来るトラック買取業者かどうかのポイントは、海外輸出を行っているかをチェックすることです。
日本国内での中古トラックの需要はどうしても外装や内装が綺麗な状態であるか、走行距離が一定の距離数を超えているかがポイントになります。ところが、建設や整備でトラックの需要が高くなっている海外の国や地域では、外装や内装がボロボロで汚れや色あせがあったり、多走行車でも、走行が出来るトラックであれば需要があります。
また、小型から中型のトラックは最大積載量が2t前後になっていて頑丈なつくりのため、海外で乗り合いタクシーやバスとして再利用されています。国内では廃車に費用がかかると言われてしまうボロボロのトラックでも売れる可能性があるのです。
2.リサイクルパーツの販路があるか
トラックの販売をしている買取り店では、整備や点検は行えるものの、トラックの解体やリサイクルをすることが出来る設備を保有している業者は多くありません。
トラックの整備や点検、修理鈑金をしているお店で、活用されているのがトラックの解体を行いリサイクルパーツの取り出し販売をすることが出来る業者が売っているリサイクルパーツなのです。トラックの解体やパーツの取り出しなどが出来るリサイクルが出来る設備認可を受けた業者では、多走行や錆などでボロボロのトラックを解体し、部品ごとに再利用する手段があります。
下取りや買取り店での査定が振るわなかったトラックなども買取対象になる可能性がありますので、ぜひ見積もりをとってみましょう。
3.輸送手段を持っているか
車検が切れてしまったトラックや、故障、バッテリー上がりなどの要因で動かすことが出来ない状態のトラックを所有している場合、トラックを買取査定業者まで持ち込むのは難しいでしょう。また、運ぶためにレッカーなどを依頼すると、特殊レッカーなど大型の輸送が出来るトラックの手配が必要となるため費用も高くなる可能性もあります。
実は、トラック買取業者のなかには大型トラックを運ぶ輸送トラックや、バッテリー上がりのトラックの大容量バッテリーに対応している充電やジャンプスターターを保有してるトラック買取業者もあります。
自社で輸送する手段を持っている買取業者の場合、引取の費用が安く抑えることが出来たり、無料で運ぶことが可能です。引取手数料で買取金額が大幅減額になってしまわないように、輸送手段をもっているのかどうかもしっかりチェックしておきましょう。
トラックのタイプ別買取査定のポイント
トラックにはいくつかのタイプがありますが、タイプ別に買取査定時の査定ポイントで加点減点されるところがあります。査定を受ける前の参考にぜひチェックしておきましょう。
2tから4tのトラックは海外輸出に向いている
海外輸出を行っているトラック買取業者での日本の中古車トラックの人気について前述しましたが、その中でも人気の高いトラックが2tトラックと4tトラックです。
特に日本国内から海外への輸出をするとなると、現地での需要が高いトラックか、輸送する費用を抑えることが出来るかが買取査定に大きく影響があります。そのため、小型から中型の2tトラックまたは4tトラックで、箱付ではないトラックがコンテナでの輸出を考えると最も向いていて買取りもつきやすいのです。
宅配トラックなどの箱付トラックは、箱付のままではコンテナよりも大きくなり、輸送コストがかかってしまいます。海外では、平ボディのシングルキャブトラックなど、荷台の利用がしやすいトラックの需要が高く、輸出向きとなっています。
中古トラックの価値は錆が影響する
日本国内での直接買取・直接販売を行っているトラック買取専門業者に買取を依頼するなら、国内での中古トラック需要を前提とした買取になるため、年式と走行距離については海外輸出よりも査定は厳しくなります。ただし、走行可で再販が出来るトラックなら、国内での再販をする場合は輸送コストも抑えられますし、買取り査定が出来る業者も多くなるため競合店舗での相見積次第では買取が高くなる可能性もあります。
再販できるかの判断のために、走行可能な状態であるか走行距離はどのくらいか、とチェックされます。その時にもしもエンジンがかかって走行可能、走行距離も一定の数値以下であったとしても大きくマイナスになる可能性があるポイントが、車の錆なのです。
荷台に錆が出てきている場合や、足回りの近くに錆が出ている場合、錆の個所によっては車検が通らない可能性があります。特にマフラー付近に錆がでていると、錆から腐食してしまっていると排気口トラブルの可能性もあり車検が通らないことがあるのです。国内での売却を考える場合は、錆があるかどうか見ておくことをおすすめします。
ボロボロでも動かなくても買取りできる
ボロボロのトラックで、動かさないまま放置してしまっていたというトラックや、建設会社が閉鎖してから買い手が付かず古いトラックだけが倉庫に眠っているなど、エンジンも経年劣化で動かず不動になりボロボロといったトラックも実は買取り出来る買取業者はあります。
それは、トラックや特殊車両、重機からパーツだけでなく、金属素材や機械オイルまで取り出し、再利用が出来る買取業者です。解体後のトラックの部品リサイクルが出来る設備を自社に保有している業者は、都道府県知事からのリサイクルの認可も受けています。引き取ったボロボロで動かないトラックでも、適切に解体処理を行い、再利用可能なパーツはリサイクルし、素材も溶かして再利用出来る状態の金属素材に戻すことが出来ます。
トラックとしての買取りに比べると金額は少なく感じるかもしれませんが、費用がかかる心配が減りますし、手続きに負担を感じることもないため、ボロボロのトラックの売却先をお探しなら、解体処理を行うことができる業者への売却はおすすめです。
トラックを高く売るまとめ
トラックの買取査定に出す前におすすめのチェックポイントをまとめてご紹介しました。トラックを高く売るためにはどんな業者を探すと良いのか、トラック買取査定のポイントはどこかなど、ぜひ参考にしてみてください。また、トラックの買取査定がどこに聞いても0円だったという方は、廃車買取専門業者など費用がかからない専門業者に相談されることもおすすめです。