車を走行する際は、交通ルールを守ることはもちろん運転マナーも意識することによってお互いに気持ちの良い運転をすることが出来るのではないでしょうか。自分のことだけを考えるのではなく、対向車や後続車などの周りの人たちのことも考えて運転をすることが大切です。
こちらの記事では運転マナーについてご紹介いたします。運転マナーというのは言い出したらキリがないほどたくさんあり、決められたものではありません。運転マナーはドライバー同士でのコミュニケーションとでもいえるでしょう。
こちらでは運転マナーの一部をご紹介いたします。車を運転される方はぜひ参考にしてみてください。
さまざまな方法での意思表示
運転マナーの基本というのは、「譲り合い」と「思いやり」の気持ちをもって周りの人の立場や状況を考えた運転をするということです。車の走行中には、さまざまな方法で意思表示を伝えることケースがあります。譲り合いや思いやりの意思表示方法の例をいくつかご紹介いたします。
ハザードランプによる意思表示
ハザードランプは運転中のさまざまな場面で意思表示方法として利用されます。「サンキューハザード」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?サンキューハザードとは、道を譲ってもらったときなどにハザードランプを2.3回点滅させる行為です。ハザードランプを2.3回点滅させることにより、道を譲ってくれた人に対してありがとうの意思を表示します。ほかにもハザードランプを使用した意思表示方法の例では、駐車場などで駐車したいスペースを見つけたときに後続車にハザードランプで伝えたり、高速道路などで渋滞の最後尾になったときに後続車にハザードランプでこの先が渋滞だという事を伝えるときなどにも使用します。
パッシングによる意思表示
パッシングとは、車の走行中にハイビームを数回点滅させる行為です。パッシングは車の走行中にさまざまなシーンで使用されることがあります。例としては、側道から合流してくる自動車に進路を譲るときや譲ってもらった後にありがとうの意思を表示するときなどにも使われます。しかしバッシングというのは譲り合いや思いやりの運転マナーとして使用する以外の意思表示で使用されることも少なくはないので、注意も必要なのです。たとえば、後続車が急いでいるときにパッシングをされたり対向車からなにかしらの注意や警告があるときなどに使用されることもあります。パッシングの意味を間違えてとらえてはいけないため、瞬時に判断するという事も重要となってきます。
ウインカーによる意思表示
ウインカーとは、車の方向指示器のことです。方向指示器とは保安部品のことで、右折や左折、進路変更や車線変更、一時停車などを行う際にそのことを周囲に示すための装置です。緊急時には両側を同時に点滅させることで、ハザードランプとしても使用されます。そのほか山道や高速道路では、「スピードが遅いから道を譲ってほしい」という意思表示として後続車がウインカーを出しているケースなどもあります。
ヘッドライトによる意思表示
夜間は特にヘッドライトの強弱に注意をしなければいけません。基本的に夜間の車の走行中は、ヘッドライトをハイビーム(上向き)で使用し、前方にほかの車がいたり対向車がいたりする場合にはロービーム(下向き)に切り替えるのが運転マナーであるとされています。また夜間に道を譲るときは、「お先にどうぞ」という意思表示としてスモールライトに切り替えて伝えるというケースもあります。
安全な運転するために
安全な運転をするためには、譲り合いと思いやりの気持ちをもって運転マナーに気を付け、周りの状況を常に把握することが大切です。安全運転を行う際のマナーとして以下のことに気を付けましょう。
安全運転のために気を付けたい10個のこと
安全運転をするために、以下の10個のことに気を付けるようにしましょう。
- 車間距離をとる
- 前後の車に配慮をする
- 割り込みをしない
- 騒音に気を付ける
- わき見運転をしない
- 追い越し車線は空けておく
- 不要不急の追い越しや進路変更はしない
- ヘッドライトの照射方向に注意する
- 法定速度を守る
- むやみにクラクションを使用しない
上記の10個はほんの一部です。ほかにも気を付けることが出来ることを、ひとりひとりが考えるという事も大切なのではないでしょうか。
気持ちに余裕を持った運転を
運転する際には気持ちに余裕を持たせるために、以下の10個のことに気を付けるようにしましょう。
- 時間に余裕を持って出かける
- 目的地までのルートを複数パターン確認しておく
- 常に周囲の状況を把握する
- 危険予測を怠らない
まとめ
車の走行中にはさまざまな方法での意思表示があります。これはこれといった意思表示の決まりはなく、その時の状況や相手によっては注意や警告などの場合もありますので、状況によってどのような意思表示なのかということを瞬時に判断することが大切です。「譲り合い」と「思いやり」の気持ちをもった運転マナーであるにも関わらず、お互いの意思表示の取り方の不一致などにより事故に繋がってしまうという可能性もゼロではありません。運転マナーも大事ですが、まずはなによりも道路交通法のルールをきちんと守ることを最優先に考えましょう。