廃車の代行を申込できる場所は色々ございますが、今回はその中でもディーラーに廃車を依頼する場合についてご紹介していきたいと思います。ディーラーで廃車を依頼できる事自体ご存じない方もいるでしょうし、メリットになりそうな部分も一切無いように思えるものですが、実際のところはどうなのか。
色々な観点から見ていこうと思います。
いや、メリット無いでしょ。
絶対、無いわね。
ちょっと、ヒドくない?
ディーラーでの廃車の特徴
それでは早速、ディーラーでの廃車特有の特徴について見ていきましょう。基本的には、廃車買取業者など他の業者に依頼される場合と同じ、以下の流れとなります。
- 廃車依頼
- 車の引き渡し
- 必要書類の引き渡し
- 費用の支払い
- 終了
ディーラーで購入した車に限る
まず、一つ目の特徴としては、ディーラーはそもそも廃車を請け負うサービスを提供しているわけでは無いので、誰でも廃車を依頼する事はできません。
そんなビジネスモデルので、廃車の依頼を請け負うのはあくまでも、そのディーラーで車を購入した人に対してのサービスの一環というものになるのです。
なので、そもそもディーラーで廃車を依頼できる人自体、少数派という事になるのです。
どおりで聞いた事がない訳だね。
お主の場合は、単に勉強不足な気が・・・
ディーラーによっては、購入者の依頼であっても廃車を請け負わないディーラーも存在します。
廃車完了までに時間がかかる事も
前述でも記載していますが、ディーラーは廃車手続きの代行をメイン事業としてされておらず、あくまでも購入者へのサービスとして行なっている手続きですので、積極的に廃車手続きを行ってくれる事はありません。
なので、ディーラー側で廃車の代行に必要な準備だったり、車の引き渡し後に運輸支局に手続きしに行くまでの日数に時間がかかってしまう事が多いです。
特に、ディーラーで新車を購入した際にローンを組まれている場合は、車の所有者欄がディーラーもしくはローン会社で登録されている事が多いので、それらの会社の印鑑登録証明書の用意だけで、1週間は待ち時間が発生してしまうと覚えておくべきでしょう。
これ、もはやデメリットだよね?
そ、そうじゃな(汗)
デメリットは次の章から紹介するつもりだったが、早くもデメリットが出てしまったわぃ。
ディーラーで手続きするデメリット
それでは、ここからは本格的にディーラーで廃車した場合のデメリットについてご紹介していきます。
すでに手続きに時間がかかってしまうというデメリットが、上記で紹介してしまっていますので、その他のデメリットを中心に見ていきましょう!
廃車に費用がかかる
まず1番目に挙げられるデメリットは、なんと言っても廃車に費用がかかってしまう事でしょう。
現在では、廃車にかかる費用や手数料が完全無料の業者も存在しているので、ディーラーでの廃車で費用がかかってしまうという点はどこからどう見てもデメリットと言えるでしょう。
なお、その費用設定はディーラーによってバラバラですが、運輸支局での手続き代行手数料1万円に関しては、多くのディーラーで共通している項目です。
他にも、解体業者の手配なんかにも費用がかかる場合があるわね。
もちろん買取ではない
ディーラーでの廃車に関しては、あくまでも廃車の代行を行うというサービスですので、廃車買取ではありません。すなわち廃車にする事で、車の価値分のお金をもらえる訳はなく、ただただ出費が発生するだけという事になります(下取りサービスについては後述)。
なので、しつこいようですがディーラーでの廃車に関しては、金銭面ではデメリットしか存在しないという事になるのです。
こんな条件なのに、ディーラーで廃車する人いるの?
あぁ。この条件でも、ある理由から
ディーラーに依頼される人はいるのじゃ。
ディーラーでの廃車をオススメできる人
では、ここからはディーラーで廃車するメリットについて紹介していきましょう!
もちろん、万人にメリットになるかは別問題ではありますが、これをメリットと感じられる人にとってはディーラーで廃車する方法は、決して無駄ではなくなるのです。
新車への買い替えの場合は下取り可能!
まず、一番メリットに感じられる可能性があるものとしては、同じディーラーで新車への買い替えを行う場合です。
この場合、今まで乗ってきた車を手放して新車を購入するというディーラー側からしたら利益に繋がる手続きとなりますので、廃車ではなく下取りというサービスに切り替えてくれるのです。
下取りになると、廃車では廃車費用がかかっていた依頼が、新車購入代金から割引適用してくれるという変化が生じるので、一気にメリットに転じるのです。
金額重視の場合は最適解では無い
ここでの注意点は、下取りでお得になるといっても、その下取り額は普通に中古車買取店などで買い取ってもらった際の金額よりも低い事がほとんどであるという事です。
なので、最終的な収支を抑えるとするならば少し手間ですが、今ある車は中古車買取に出して新車購入はディーラーで行う、という様に手続き先を分ける必要があるのです。
車が古くなっている場合は下取りNGの場合も
下取りサービスの2つ目の注意点としては、下取りに出す車が古かったり傷や凹みが多い場合は下取り拒否をされる可能性があるのです。
この場合は、ディーラーによって対応は異なりますが、新車への買い替えであっても下取りではなく廃車手続きになってしまったり、0円の下取りという±0円という事になるのです。
お金よりも手続きの簡単さを求める場合
前述でも少し触れましたが、ディーラーでの新車購入時にローンを組まれている場合、車の車検証の所有者情報がディーラーやローン会社になっている場合がございます。
この場合、他の廃車買取などに依頼された場合、必要書類としてディーラーもしくはローン会社の印鑑登録証明書や譲渡証明書、委任状という3枚の書類の発行をディーラーに依頼する事になります。
その書類の発行完了までに1週間、その書類を廃車買取業者に引き渡して受理までに1週間と廃車完了までにかなりの手間と時間が必要になってしまうのです。
ですが、ディーラーに廃車依頼を行った場合は、廃車に必要な書類の名義などは全てディーラー側の名義となりますので、こちらとしてはディーラーに車を持っていくだけで済むのです。
この手軽さから、お金がかかったとしてもディーラーで廃車を依頼される人がいるのです。
これがディーラーでの廃車で
メリットになる理由じゃ。
なるほど!
理解できたよ!
まとめ
以上のことから、ディーラーで廃車することで金銭面でメリットになる事は、残念ながら皆無です。
しかし、車検証の名義がディーラーや保険会社になっている車に関しては、ディーラーで廃車するとなると凄まじく手続きが楽になりますので、車の手放しを急ぎで行う必要がある方や、面倒事が嫌いな人にとってはメリットになり得るでしょう。
ローン残債がある場合は、廃車出来ない事がほとんどですので、ディーラーさんと要相談となります。
お金にこだわらない場合は、
廃車手続きが楽チンという事だね!
そういう事じゃ。