10万キロを超えた車の交換部品は?乗り換えるなら税金値上がり前がオススメ!

10万キロという走行距離は車にとって大きな節目だといえるでしょう。
管理方法によってはさまざまなトラブルが頻発する場合もありますし、故障などのトラブルがなかった場合でも、交換が奨励されている部品もあります。

そして日ごろのメンテナンスをしっかりと行っているかどうかは、年式や走行距離が増えてきた場合、トラブルとして現れることが多くあるのです。
新車では起こらないような故障も発生しますし、故障まではいかなくとも動きが悪くなっている部品も多いはずです。乗り換えを検討されているのであれば、10万キロという走行距離はひとつの目安だといえるでしょう。
今回は10万キロを超えた車の交換部品や、オススメな乗り換えタイミングなどをご紹介していきます。

走行距離10万キロは車にとって大きな節目!

10万キロを走行している車と聞くと古く、いつどこが壊れてもおかしくないような、ボロボロの車を想像するのではないでしょうか。
確かにオイル管理が悪かったり乗り方が雑であった場合、見た目も車の状態もかなり悪くなるでしょう。

しかしメンテンナンスをしっかりと行っていれば、10万キロだとしても全く問題なく走行できます。
日本車のエンジンは、10万キロ程度では壊れないほど丈夫であり性能がよいものが多いです。
消耗品を定期的に交換していれば、20万キロでも問題なく走ることができるでしょう。

しかしいくらキレイな見た目でも、年式が古かったり走行距離が多ければ査定額は下がってきます。
つまり今後乗り換えを検討しているのであれば、10万キロになる前に、乗り換えるのかどうかを見極める必要があるということです。
そして乗り続けると決めたのであれば、10万キロで交換が奨励されている部品をしっかりと交換しておく必要があります。
では、どのようなパーツが交換対象となるのでしょうか。

10万キロで交換が奨励されている部品

10万キロで交換が奨励されている部品はたくさんあります。

  1. タイミングベルト
  2. ブレーキホース
  3. ショックアブソーバー
  4. スパークプラグ
  5. ウォーターポンプ
  6. サーモスタッド
  7. オイルポンプガスケット
  8. オルタネーター

これらの部品は10万キロ前後で交換しておいた方がよいでしょう。

ブレーキホースは4年ほどで交換が奨励されています。
交換部品に含めた理由は、2回目の交換が10万キロ前後となりますし、ブレーキホースが破れることはあまりないので、10万キロまで無交換の車も多くあるためです。

またスパークプラグは「イリジウムプラグ」であるかどうかを確認しましょう。
イリジウムプラグであれば、10万キロで1度の交換でよいとされています。
しかしそれ以外の、一般的に使用されている「レジスタープラグ」であれば1~2万キロほどで交換が必要です。

上記で紹介した部品は、必ずしも10万キロで交換しなければならないわけではありません。
10万キロになる前に交換してもよいですし、ショックアブソーバーであれば、オイルが漏れるまで使用し続けても構わないのです。
しかしタイミングベルトやブレーキホースなどは、切れたり破れたりした場合、事故につながる恐れがあるため必ず行いましょう。

古い車は維持費が高いってホント?

古い車は新車などより維持費が高い傾向にあります。
なぜならば新車に比べて故障する確率が高いからです。
どんな部品でも同じように劣化します。
何も交換せずに10万キロ以上を乗り続けるのは不可能だといえるでしょう。
必ず故障する部品は出てきますし、故障した部品によっては何万円もの費用が発生する場合もあります。
そのため、古い車は維持費が高くなりがちなのです。

新車では劣化によるトラブルがない分、維持費は安くなります。
交換部品もあまりありませんし、エンジンルームの汚れを取り除く添加剤などを入れる必要もありません。
それに対し年式の古い車は、まだ使える部品を壊さないようなメンテナンスや場合によっては予防整備、つまり故障しがちな部品を早めに交換しておくことも必要です。
故障してしまうと、その他の部品にまでダメージが加わることもあります。
そのため維持費が高くなってしまうのです。

しかしこまめなメンテナンスをしていた場合、各部品を交換しているため、10万キロになったからといって高額な費用は発生しないでしょう。
つまり同じ車で長く乗り続けたいのであれば、今現在、トラブルが発生していなくても早め早めの対応が大切だといえるのです。

年式が古くなると乗り換えた方が安く済む場合

年式の古い車を乗り続けるよりも、新車に乗り換えた方が安く済む場合もあります。
なぜならば古い車の場合、乗り続けることによりいろんな部品が壊れる可能性が高いからです。

新車の場合、全てのパーツが新しいため劣化によるトラブルはありません。
しかし初期費用が高額になってしまいます。
その反面、古い車を乗り続けているとさまざま箇所が故障し、交換となれば修理費用が高くなりがちです。
毎年部品を交換していると維持費がかかり、結果的に新車を購入した方が安く済んでしまった、なんてことも考えられます。
特に車のオイル管理を怠っていたり消耗部品を定期的に交換していない車の場合、故障するリスクは高いので、新車や新古車に乗り換えることをオススメします。

新車はとても高い買い物であり、簡単に乗り換えるという判断をするのは難しいでしょう。
しかし10万キロという走行距離は、今後乗り続けるのか、売るのかという分岐点でもあります。
中途半端に修理していると、もったいないからと乗り続け、壊れた時には何百万もの修理費用がかかっていた、なんてことにもなりかねません。
決断に悩まないためにも10万キロが近づいているならば、乗り続けるのか乗り換えるのかを事前に考えておくべきではないでしょうか。

新しい車であればエコカー減税などが対象となる場合も

新車に乗り換える場合のメリットの一つに、エコカー減税が挙げられます。
エコカー減税とは、国が定めた排気ガス基準や燃費に合格した車に適応される恩恵です。

対象となる税金は

  1. 自動車取得税
  2. 自動車重量税

この2種類に適応され、最低20%の減税から税金が発生しない免税まで期待できます。
エコカー減税は、車業界で100年に1度の大変革といわれている現代にしか適応されない特例処置であり、数年後にはなくなっているかもしれません。

乗り換えるのであれば、早めに決断した方がお得に新車を購入することができオススメです。

乗り換えるなら新車から13年までがオススメ!

乗り換え時期のもう一つのポイントとしては、現在の車が初年度登録から何年経過しているかで判断するというものです。
毎年支払わなければならい自動車税では、初年度登録から13年が経過すると税金が高くなります。
たった1年の違いで支払う税金が変わるのです。
自家用ガソリン車を例にとってご説明すると、排気量1500~2000ccの車の場合、新規登録から13年未満であれば3万9500円ですが、13年以上が経過すると4万5400円となります。
税金が上がるのは自動車税だけでなく、重量税についても同様に金額が上がってしまうのです。

しかし13年目でに乗り換えることができれば、高い税金を払う必要がありません。
乗り換えの判断を税金だけで考えるのはオススメしませんが、発生する税金も一つの決断材料になるのではないでしょうか。

まとめ

走行距離が10万キロを超えた車は、さまざまな部品を交換しなければなりません。
特にタイミングベルトを使用している車であれば、10万キロで交換しないと切れてしまう恐れがあるため危険です。
また、維持費に関しても走行距離が多ければそれだけ部品は劣化しており、故障を予防するためのメンテナンスが必要になったりと維持費が高い傾向にあります。
新車を購入しようと思った場合、何百万円もの支払いとなるため乗り続けるのか乗り換えるのか迷うこともあるでしょう。

どちらにするかは人それぞれですが、今の車をどうしても手放したくないという理由がなければ、このタイミングで乗り換えることをオススメします。
車は高い買い物ですが、維持費で見れば古い車よりも安いですし、今ならばエコカー減税などの恩恵を受けることもできます。
税金面や維持費についてこしっかりと把握し、お得に車を乗り換えてみてはどうでしょうか。