警察庁は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染拡大に対応するため、運転免許証の有効期間を延長する対象を拡大すると発表しました。
新型コロナウイルス感染拡大に伴って運転免許センターや警察署で運転免許証の更新手続きが一時取り止めとなっていました。それにより、2020年3月13日から9月30日までに有効期限が到来する場合、延長の手続きをとれば有効期限を3カ月延長としていました。今回はそれに加えて、有効期限または更新・運転可能期限が2020年10月1日から12月28日までの人も手続きを行えば、運転免許証の有効期限を3カ月延長することが全国の警察に通達されました。
こちらの記事では、運転免許証の有効期間延長の手続きについてご説明いたします。運転免許証の有効期間延長の対象となる方はぜひ参考にしてみてください。
運転免許証有効期間の延長手続き方法
新型コロナウイルス感染拡大に伴って有効期限が延長していた運転免許証の更新手続きが再延長となりました。運転免許証の有効期間延長の申請にはご自身で手続きを行うことが必要となりますので、対象の方は必ず手続きを行うようにしてください。運転免許証有効期間の延長手続き方法について詳しくご説明いたします。運転免許証の有効期間が近い方はぜひ参考にしてみてください。
運転免許証の有効期間延長の対象者
今回発表がされた運転免許証の有効期間延長の対象者となる方は、以下のいずれかに当てはまる方です。対象となる方は、申請手続きを行うことをおすすめいたします。※失効している方は対象から除きます。
- 運転免許証の有効期間が令和2年12月28日までの方
- 運転免許証の有効期間の延長手続を既に行っており、免許証裏面に記載された延長期限の末日が令和2年12月28日までの方
運転免許証の有効期間延長の申請方法
運転免許証の有効期間延長の申請方法には以下の2つの方法があります。都道府県によっては本人による申請のみの場所もありますので、事前に各運転免許センターおよび警察署にご確認ください。
- 本人又は代理人が運転免許試験場または各警察署で申請
- 郵送による申請
申請受付時間は、休日を除く月曜日から金曜日の午前8時45分から午後5時となっています。各運転免許センターおよび警察署によっては受付時間が異なりますので、ご注意ください。
有効期間延長手続きに必要なもの
運転免許証の有効期間延長手続きに必要なものは以下の通りです。
- 運転免許証
- 委任状(代理人による申請の場合のみ)
- 代理人の本人確認書類(代理人による申請の場合のみ)
- 更新連絡はがき(不保持でも手続可能)
- 更新手続開始申請書もしくは更新手続継続申請書
郵送による申請手続きに必要なものは以下の通りです
- 運転免許証の表面及び裏面の写し
- 更新手続開始申請書もしくは更新手続継続申請書(いずれも郵送手続用)
- 返信用封筒
運転免許証有効期間の注意点
運転免許証の有効期間延長手続きを行う際は以下のことに注意してください。
- 延長手続後、有効期限までに免許更新手続きが必要
- 有効期限がすでに過ぎている方は、失効後の再取得手続きが必要
- 延長手続きを行わなかった場合、運転免許証は失効となる
通常の更新手続も必要
今回上記で説明をしたのは、運転免許証の有効期間延長申請の手続き方法です。有効期間延長申請の手続きを行った後は、通常の更新手続が必要となります。延長をした後の運転免許証の有効期間内に、講習の受講や適性検査の受検を含む通常の運転免許証更新手続を必ず受けましょう。
運転免許証更新手続きにかかる時間
運転免許証更新手続きでは、必ず本人が講習を受けなけらばいけません。運転免許証更新時の講習内容は、4つの区分(優良運転者、一般運転者、違反運転者、初回更新運転者)によって異なります。また、それぞれの区分によって運転免許証更新手続きにかかる時間も異なってきます。それそれの区分別の講習時間は、優良講習30分、一般運転者1時間、違反運転者2時間、初回更新者2時間とされています。また、免許証更新時の年齢が満70歳以上の方は高齢者講習を受ける必要があるほか、免許更新期間の満了日の年齢が75歳以上の方は、高齢者講習を受講する前に認知機能検査を受ける必要があります。
運転免許証更新手続きにかかる費用
運転免許証更新手続きにかかる費用は区分によって異なります。優良運転者は3,000円、一般運転者は3,300円、違反者や初回運転者は3,850円、高齢者は2,500円となっています。高齢者講習は、運転免許証更新よりも前に特別講習を受ける必要があるため別途費用が掛かります。
まとめ
今回は、運転免許証の有効期間延長の手続きについてご説明いたしました。いかがでしたでしょうか?新型コロナウイルスの感染が収束していないことから運転免許証の有効期間延長の対象を広げ、再延長となりました。運転免許証の有効期間延長の手続き方法は、窓口申請と郵送申請が可能となっていますが、窓口の混雑を避けるためにも郵送申請が推奨されています。また、延長申請手続きを有効期限内に行わなかった場合には運転免許証失効となりますので、対象の方は早めに運転免許証の有効期間延長手続きを行うようにしてください。運転免許証失効となった場合には車の運転は出来ませんのでご注意ください。