台風などで水没被害が急増、車に脱出用ハンマーの備え付けを!

近年、台風や豪雨などの災害による車の水没被害が非常に多くなっています。実際に、車の中に閉じ込められたという事例が多い傾向があるようです。もし車に閉じ込められたらどうしたら良いのか?脱出方法とは?そこで今回ご紹介したいのが車の脱出用ハンマーです。車の脱出用ハンマーは、車の水没や事故などで車内に閉じ込められてしまったときに、ウインドーガラスを割って車外に緊急脱出するために使用するグッズです。車の脱出用ハンマーは、自動車販売店や自動車用品店、ホームセンターのほかインターネットからも購入することが可能となっています。災害被害に遇ってしまったときのために備えが必要であり重要です。

こちらの記事では、車の水没被害や災害時、事故時などに遇ってしまったときに車から脱出するための緊急脱出用ハンマーについてご紹介いたします。万が一の時の備えとして、ぜひ参考にしてみてください。

車の脱出用ハンマーの種類

車の脱出用ハンマーにはいくつかの種類が用意されています。脱出用ハンマーそれぞれのタイプの特徴についてご紹介いたしますので、ご自身が良いと思うタイプの脱出用ハンマーを選びましょう。

金づちタイプの脱出用ハンマー

金づちタイプの脱出用ハンマーとは、携帯できるサイズの小型の金づちのような形をしたタイプの脱出用ハンマーです。金づちタイプの脱出用ハンマーは、グリップを持って突起部分をガラスに叩きつけるだけで簡単に車の窓を割ることが可能となっています。金づちタイプが、車用の脱出用ハンマーの定番タイプとなっています。

ポンチタイプの脱出用ハンマー

ポンチタイプの脱出用ハンマーとは、スイッチを押すだけでガラスを割ることが出来る脱出用ハンマーです。ポンチタイプの脱出用ハンマーを使用するには力が必要ないため、女性が備えておくのにおすすめのタイプの脱出用ハンマーといえるでしょう。持ち運び用として、キーホルダーがついているタイプが多いので、車のカギと一緒につけておいても良いかもしれません。

ピックタイプの脱出用ハンマー

ピックタイプの脱出用ハンマーとは、先端に付いている小さな突起でウィンドウを粉砕する脱出用ハンマーです。LEDライトやモバイルバッテリー機能、消火機能など、オプションが充実しているため、車の脱出時に限らずさまざまな緊急時の備えとしておすすめのタイプとなっています。

車の脱出用ハンマーの注意点

フロントガラスには効果がない

合わせガラスは、脱出用ハンマーを使用しても割ることは出来ません。合わせガラスとは2枚のガラスを特殊フィルム(中間膜)を介して接着しているガラスで、特殊フィルムである中間膜を割ることが非常に困難な作りとなっています。しかし、この特殊フィルムである中間膜によって、たとえガラスが割れても粉々にはならないというメリットもあります。この合わせガラスはフロントガラスに使用されているほか、車種によってはドアガラスやリアガラスにも使用されています。ご自身が所有されている車のガラスのうち、どの部分が合わせガラスなのかを事前に確認しておくようにしましょう。

手の届く位置に置いておく

脱出用ハンマーを車に置いておいたとしても、緊急時にすぐに使用できる手の届く位置に置いておかなければ意味がありません。運転席から手の届く範囲に備えるようにしましょう。

購入時には性能の確認

車の脱出用ハンマーを購入するときには、性能をきちんと確認しましょう。車の脱出用ハンマーを選ぶ際のポイントとしては、登録認証機関から認証を受けた事業者が製品等へ付することが出来る特別な表示の様式であるJISマークや、ドイツの機器・製品安全法にもとづいて検査され、安全性が認証された製品に付けられるマークであるGSマークがついているものが良いでしょう。

まとめ

今回は、車の脱出用ハンマーについてご紹介いたしました。災害時や事故時など万が一のときのために、車を所有されている方や運転する方は必ず車の脱出用ハンマーを備えつけるようにしてください。あわせて取り扱い方法などの確認も事前にしておきましょう。また、水没車両に閉じ込められないようにするためには、災害時には車で避難しないたとえ少しであっても陥没している道路への進入はしないなど気を付けられることはたくさんあります。日ごろから備えをして気を付けるように心がけましょう。